6月11日(土)から公開される映画「さや侍」のプレミア上映会が都内で行われ、出演者の野見隆明、板尾創路、りょう、國村隼、柄本時生、熊田聖亜、ROLLY、腹筋善之介と、監督の松本人志が登場した。
同作は、松本人志の映画監督3作目となる異色の時代劇。武士なのに刀を持たない“さや侍”の野見勘十郎(野見)は、脱藩した罪により、殿様から“三十日の業”を命じられる。それは、笑顔を亡くした若君に1日1芸を披露し、三十日以内に笑わすことができなければ切腹をするというものだった。
主演を務めた野見は、以前、松本が手掛けたバラエティー番組「働くおっさん劇場」('06~'07年フジ系)に出演していた素人男性。“三十日の業”の中で1番苦労したのは体当たりで何枚もふすまを破り続けるシーンだったという野見は「最初は割れたけど、だんだん割れなくなって…」とポツリ。
そんな野見について松本は「最初は大変でした。人に追われてるような感覚で走ってくれって説明したら、いきなり『助けてくれぇ。殺さないでくれぇ!』って叫んで。カット、カット!って(笑)」と苦笑い。と言いつつも、「時折、下手な役者さんじゃ太刀打ちできない表情を見せてくれた」と野見を称賛した。
また本作が、スイスで開催されるロカルノ国際映画祭に招待されたことや、監督1作目の「大日本人」('07年)がハリウッドでリメークされることについて松本は、「僕が面白いと思うことを、世界を絡めながらできる状況がやっと整ってきたので、すごくうれしいです」と感想を述べ、「日本の評価はちょっとまだ低いな。“ヘタウマ”が通じてないというか、下手下手と思われてるので。今回の『さや侍』で見方を変えてもらえるかなと」と意気込んだ。リメークについては「今回、何らかの形で僕も参加させてもらえるようで、ある程度の意見も言えそう。キャスティングはどうかな? そこまで言えるなら、『さや侍』野見勘十郎を“ジョニー・デップ十郎”でやってみたいです(笑)」と笑わせた。
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