――高校生のときに「2:8の法則」を見つけたとのことですが、どんなキッカケで気づきましたか?
最初は日本列島で気づいたのかな…(笑)。東京とそのほかの地を分けると「いろんなことを含めたら2:8くらいかな」と思ってから腑に落ちることが多くて。そうやって考えることで「どうせ2:8だからこれでいいじゃん」っていう安心感を得られました。
――物事をとても客観的に見ている高校生だったんですね。
主観で見ることってすごく怖いじゃないですか。臆病だからこそ見つけられたんだと思います。俯瞰で「だいたい2:8になってるのかな」という視点を持つことで優しくなれる感覚がありました。
――「2:8の法則」を見つけることで、8割側にいることに安心感を得たり、人に対して優しくなれたという意味では、橋本さんは、最初から「パレートの法則」を“誤算”していなかったんですね。
そうかもしれない。もともと聡美ちゃんが物語を通して到達する思想を、自分が生きてきた24年間の中で得ていたから心根伝えられると思ったし、逆に聡美ちゃんがそれを持っていない状態に自分を近づけていくのは掘り下げが必要でした。でも結局、最後に聡美ちゃんと私が集合するので、その思想を語るために全部のシーンを生きようと思いました。
――ありがとうございました。では、最後にドラマを見られる方に一言お願いします。
本当に最終話のために頑張っているので、最初から最後まで絶対に見てほしいです! 上質なミステリーを楽しみながら、知らず知らずのうちに社会や人間、自分と向き合わされる体験になればいいなと思います。
取材・文=岩本侑也
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