撮影は高畑演じるチヨ子がソファーに寝そべり、抱き枕のようなタコちゃん人形を抱えて、ボーッとテレビを見続けているシーンからスタートした。
現場入りするやいなや、「セットがかわいくてとてもすてき」とうれしそうな表情を浮かべた高畑は、相棒役のタコちゃん人形を一べつするなり「目が離れ過ぎているところがかわいい」と、早くもチャームポイントを発見。
初対面にして、すっかりその不思議な容貌が気に入った様子だった。
チヨ子がチョコを食べたいという欲求を、ギリギリ抑えているシーン。
次第にアクションが大きくなっていくことを求められた高畑は「チョコ、チョコ! チョコ…!!」と叫びながら、寝転がって手足をバタバタすると、勢い余って机の角に思い切り手をぶつけてしまうも、カットが掛かるまで無我夢中で演技を続け、しまいには靴下まで脱げてしまうほどの熱演を披露していた。
また、チョコを食べる決意をするシーンでは、監督から「我慢をやめた決心の顔」「1億年ぶりに『リベラ』を食べて、コレだ!という表情」というリクエストを受けた高畑。
言葉に頼ることなく、心の動きを表現する難しい演技だったが、絶妙のタイミングと表情で完璧に演じ切ると、監督から「何も言っていないのに、声が聞こえてきました!」と絶賛される場面があった。
今回の見どころのひとつが、チョコのCMを見た直後のチヨ子の心の動きを、表情や仕草のみならず、髪の毛の変化でも表現しているところ。
映像の中では、チョコへの我慢がピークに達していく様子を髪の毛の巻き具合で表現していて、我慢がピークへと近づくにつれて、どんどん巻きが強くなり、クリンクリンになっていく高畑の髪。
一方、リベラを食べて満足してからは、おしゃれでかわいらしい雰囲気に一変するなど、シーンごとに異なる自分のヘアスタイルの変化を、高畑もとても楽しんでいた。
今まで我慢し続けていたチョコを食べたチヨ子が、その多幸感を全身で表すシーン。
「曲に合わせて、楽しく踊ってください」という指示を受けた高畑は、キラキラした紙吹雪や紙テープが舞う中、幸せな気持ちを一心不乱にダンスで表現した。
ここではキャノン砲を使って、紙吹雪や紙テープを飛ばすという特殊効果の演出もあり、部屋中にものすごい大きな音が響き渡ったが、そんなことにも一切動じることなく、踊り続けた高畑。
すると、監督も「とてもいい絵になりました」と満面の笑みを浮かべ、見事に一発OKを獲得していた。
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