2005年7月期に金曜ドラマ枠で放送し社会的ブームを巻き起こした「ドラゴン桜」の続編となる新シリーズ「ドラゴン桜2(仮)」が、2020年夏にTBSの日曜劇場枠で放送されることが分かった。
原作は、週刊漫画誌「モーニング」(講談社)にて2018年から人気連載中の三田紀房による「ドラゴン桜2」。前作ドラマの原作である「ドラゴン桜」(2003年〜2007年連載/講談社)の10年後を描く続編だ。
ドラマの前作は、倒産寸前・低偏差値の私立龍山高校にやってきた主人公の弁護士・桜木建二(阿部寛)が、超進学校に生まれ変わらせようと生徒と共に奮闘する姿が描かれた。
歯に衣着せぬ物言いをする桜木の姿は受験生の心をひきつけ、受験生のみならず多くの若者に勇気を与えた。また、前作で大きな話題となったのが、東京大学合格のための“桜木メソッド”と呼ばれる勉強法だ。
「1日16時間勉強法」を徹底し、物理の公式の実践、卓球やトランプをしながらの計算など、その突飛だが実に理にかなった勉強法は視聴者を驚かせ、実際にその勉強法を実践し、大学受験で合格を勝ち取った学生も多かったという。
今回、前作から15年の時を経て2020年に続編を放送するのには理由がある。平成から令和へと時代が移り変わり、大学受験を取り巻く社会的背景も変化の時を迎えた。
2019年度をもって「センター試験」が廃止、2020年度には新たに「大学入学共通テスト」が行われることが発表されている。
このテストが注目されている点は今までの知識量の多さを問う問題より、知識の使い方や思考力・表現力を問う問題が多くなると言われていることだ。
インターネットやAIなどの発展により、“考える力”がより必要とされる社会へ変化してきたことがその要因と言われている。また、誰もが初めて受けるテストであり、受験一年目の現役生にも不利にならない。この受験制度改革に合わせて、今回の続編制作が決定した。
主人公・桜木建二を演じるのは、前作から引き続き、唯一無二の圧倒的な存在感を放つ阿部。TBSでは日曜劇場「下町ロケット」シリーズ(2015年・2018年〜2019年)で演じた主人公が記憶に新しく、他にも連続ドラマから劇場版へと展開した日曜劇場「新参者」(2010年)など、視聴者に長く愛される番組で主演を務めている。
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