ロックドキュメンタリー映画にスポットをあてる期間限定の特集上映「UNDERDOCS(アンダードックス)」が、6月12日(金)より東京・シネマート新宿と大阪・シネマート心斎橋にて開催されることが決定した。
これは、2012年12月に閉館した伝説の映画館・シアターN渋谷で開催されていた「PUNK/HARDCORE FILM FES」の流れを汲む特集上映。
貴重なロックドキュメンタリーやコアなホラー作品、果てはカルト映画まで、独自のラインナップで一部の映画ファンから熱狂的に支持されたシアターN渋谷のスピリットが凝縮されたイベントが、10数年ぶりに蘇る。
「ボヘミアン・ラプソディ」や「ロケットマン」などの大ヒットで、人気アーティストの半生を描いた音楽映画が劇場で注目を集める中、今回の特集上映では、まだ日本で紹介されていない新作、長年上映されていなかった旧作など、地下にうごめく数々の“アンダーグラウンドなロックドキュメンタリー映画”をピックアップ。
上映予定作品は、現在14本が決定。中でも「ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション」、「デソレーション・センター」、「レディオ・バードマン/ディセント・イントゥ・メールストロム」、「ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン」の4作品が日本初上映となる。
旧作では、セックス・ピストルズ初のアメリカツアーを追ったパンクドキュメンタリー映画の最高傑作「D.O.A.」が、実に19年ぶりに日本のスクリーンに登場。
さらに、2019年に惜しくも逝去した天才、ダニエル・ジョンストンに密着した「悪魔とダニエル・ジョンストン」が14年ぶり、おびただしい数のバンドをフィーチャーしたハードコア巨編「AMERICAN HARDCORE」が9年ぶりの上映となる。
また、2006年にシアターN渋谷で3回のみ上映され、以降スクリーンからその姿を消していた「ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ」もまさかの上映決定。その他、バッド・ブレインズ、フガジ、ラモーンズ、スリッツなど、およそ2020年代とは思えない(!?)顔ぶれがそろった。
上映作品は後日追加される可能性もあるとのこと。巨大な商業的成功を収めるアーティストたちの音楽映画が賑わう中で、その真逆を行く「裏街道まっしぐら」な地獄の上映となりそうだ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)