有村架純が勘違い男を一刀両断!?別の自分を演じて「楽しかったです」<インタビュー後編>

2020/03/20 12:00 配信

ドラマ

有村架純撮影:中川容邦/ヘアメイク:尾曲いずみ(STORM)/スタイリング:瀬川結美子


――演じるのに苦労したエピソードやシーンなどはありますか?

有村「純粋にセリフ量の問題なんですけど、『好きだから不安』(第6話)ですね。渡辺大知さんが演じるカレシとの掛け合いがワンカット撮影で。しかも約10分くらいのすごく長いシーンで、セリフがボヤっとなると最初からという感じで、結局5、6テイクまで重ねました。あれは痺れました(笑)。あと『ふた』(第5話)も難しかったです。この話はただ瓶のふたを開けようと奮闘するだけの話なんですけど、横浜(聡子)監督から『旅人のように演じて欲しい』って言われて、『どうしよう?』って(笑)」

――たしかに難しいですね。結局、どう演じられたんですか?

有村「なんていうか、瓶を物体として見るのではなく、もう『旅の相棒』と考えようって(笑)。誰かに開けてもらうためにいろいろな場所に行くんですけど、3日間の撮影のあいだずっと手に持っていたので妙に愛着が湧いちゃって、別れるのが名残惜しくなっちゃって(笑)。それも不思議な体験でした」

――8通りの自分を演じてみて、これまでにない新しい手応えは感じましたか?

有村「まだ映像が完成していないので、自分がどれだけのことができていたのかは分からないんですけど、でも22日間という短い撮影期間で、5人の監督さんと多くのスタッフさん、共演者の方々と8本をやりきれたということにはすごい達成感を感じますし、楽しい時間でしたね」

――それは、かなり濃密な22日間になりましたね。

有村「そうですね。久々に自分の気持ちを解放して、『受け』ではなく『出す』お芝居ができたかなと思います。この経験を宝として、またこれからのお仕事に繋げていけたらいいですね」

取材・文:岡本大介

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