6月11日、12日の2日間、氷室京介が「東日本大震災復興支援チャリティライブ KYOSUKE HIMURO GIG at TOKYO DOME “We Are Down But Never Give Up!!”」を東京ドームで行った。
このライブの開催が発表された当初は、11日のみ1日限りの公演の予定だったが、氷室の思いに多くのファンが賛同し最終的には50万人を超える応募があったため、12日を追加公演として各日5万5000人、2日間で約11万人を動員した。これはチャリティーライブとしては国内史上最大規模、また、東京ドーム1日の動員数としても過去最高となった。
今回のライブは、日本のロック史上最大の伝説のバンドとして今も熱狂的なファンを持つバンド・BOφWYの楽曲で全編構成。氷室自身、BOφWYの解散ライブ“LAST GIGS”を含め、東京ドームでの公演は7年ぶり7度目で、'04年に“21st Century Boφwys VS HIMURO”と題したライブを同所で行っているが、全曲をBOφWYの楽曲で構成するライブは初めてとなる。
両日とも開演直前に観客全員が黙とうをささげた後、ライブがスタート。大歓声の中ステージに現れた氷室の「カモン! 東京ドーム! 今夜はおまえらが主役だぜ!」の言葉に続いて、1曲目「DREAMIN’」の演奏が始まると、会場はいきなり興奮のるつぼ。そのテンションのまま、曲のイントロが始まるたびに「ウォー!」という驚きと喜びの声が上がり、会場全体が一体となって共に歌い、腕を振り上げ、観客は夢のような空間に酔いしれた。氷室はほとんど休むことなく、「B.BLUE」「MARIONETTE」「ONLY YOU」などの代表曲はもちろん、BOφWY解散以降、歌うことがなかった「BAD FEELING」や、BOφWY活動当時にも数回しか演奏されていなかった「“16”」といった、レアな楽曲も約23年ぶりに披露。アンコールは「ON MY BEAT」「HONKY TONKY CRAZY」「NO.NEW YORK」の3曲で、熱い盛り上がりのままにライブは終了。氷室が去ると、震災後に書き下ろした新曲「IF YOU WANT」(CD発売は未定)が、被災地で復興に向けて活動している人々の映像と共に会場内に流れ、観客は拍手を送りながら、その映像に見入っていた。
当日、会場で販売されたグッズなどの利益を含め、本公演における収益金の全ては、東日本大震災の復興支援として被災地における救済活動、復興支援活動を行っている団体へ寄付される。なお、グッズは氷室のオフィシャルサイト(himuro.com)でも購入可能。また、17日(金)の「NEWS ZERO」(日本テレビ系)では、「氷室京介 震災復興支援ライブ&ドキュメンタリー」が特集され、同日深夜の1:53からはライブ&ドキュメンタリー番組「氷室京介×NEWS ZERO特別版『氷室京介 震災復興支援ライブ 11万人の3.11 WE ARE NEVER GIVE UP』」(日本テレビ、関東ローカルのみ)が放送される。
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