4月3日(金)より東京・TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開される、ジム・ジャームッシュ監督の3年ぶりの最新作「デッド・ドント・ダイ」で、初めてジャームッシュ・ファミリー入りを果たしたセレーナ・ゴメスの本編映像が解禁された。
本作でセレーナが演じるのは、自動車旅行の途中で、たまたま田舎町を訪れ、ゾンビ騒動に巻き込まれてしまった都会っ子のゾーイ。
ディズニー・チャンネルのドラマで7歳でデビューし、モデルやシンガー、慈善活動家としても活躍するセレーナ。1億5200万人を超えるInstagramのフォロワーを持ち、アカウントを消去するまでは、「最もフォロワー数の多い女性」と呼ばれていた。
2016年に体調不調から復帰すると、セレーナは、これまでのイメージを一転する作品への出演を果たした。
本作へのオファーの理由は、ジャームッシュ監督が意外にもセレーナファンで、彼女の曲「バッド・ライアー」を「間違いなく見事で、草分け的なポップミュージック」と絶賛しているため。彼の愛娘も、セレーナのことを応援しているファンのようだ。
ジャームッシュ監督は、彼女が演じるキャラクターについて、「偶然センターヴィルにたどり着く、若くてきれいな旅行者をイメージしていた」と明かす。
彼は今回、劇中に多様な世代の人を出したいと思っており、セレーナと旅行仲間は、彼女たちと同年代のグループを代表し、怖いもの知らずの、自由を象徴する役割を担っている。
解禁された本編映像は、彼女らが町に到着したばかりの1シーン。雑貨店を営むホラーオタクの青年ボビー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)の店へ、ガソリンの補給と買い出しに訪れた場面が切り取られている。
そんな中でも注目なのが、セレーナが何気なく手に取るCD。実は本作、映画の全編に流れるテーマソングとして、ジャームッシュから依頼を受けたアーティストのスタージル・シンプソンが書き下ろし曲を提供しており、映像内でセレーナ演じるゾーイが、この曲について「大好きよ」と絶賛しているのだ。
映画と同タイトルの「デッド・ドント・ダイ」という曲で、劇中の世界では、CDが12ドルで売られている。流麗なメロディーと歌声で見る者の耳を不思議と癒やし、開いた口がふさがらないほど、想像を超えたエンディングへと誘うカントリーナンバーとなっている。
チャーミングなジャームッシュ流アポカリプスに、軽やかな無常観を吹き込んでいるのだが、アメリカでは、本編に登場するのとまったく同じジャケットで、現実でも同曲のCDが発売されている。
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