――第1話では、逃亡して腹を空かせた翔太が食べ物をむさぼり食うシーンがあり、そこから彼が過ごして来た日々を想像することができたのですが、ああいった動きは監督さんと相談しながらでしたか?
あれは自分で考えてやりました。そのシーンから翔太の生活を想像していただけたのは、とてもうれしいです。脚本に「ゴミをあさる」というト書きはあったのですが、やりかたや食べ方は書かれてなかったので、自分で考えて、ペッてツバを吐いたり、スプーンの持ち方もああいう感じにしたんです。
ありがたいことに、監督さんにもいろいろ提案させてもらえる撮影現場で、今回は普通のマンションで撮影していたので、カメラアングルでスタッフさんが「こうしたらどうですか?」って提案したら、それが採用されたこともありました。
――現場での藤原さんは結構役に入っていたと、壇蜜さんがコメントされていましたが、それはいろいろ考えていたから?
役的にあまり話さない方がいいなと思ったので、前半はあまり話しませんでした。翔太の顔は口角が落ちている方がいいと思ったんですけど、僕、結構笑っちゃう性格だから笑わないようにしてたんです。楽屋とかで笑っちゃうと、それが表情に出ちゃうかな?と思ったので。でも、ストーリーの中で二人はだんだん仲良くなっていくので、演じる壇蜜さんとも話したいなと思っていたら、壇蜜さんの方から話し掛けてくださいました。
――自発的な考えを持てることはすごいです。
でも、塩梅が大切ですよね。僕、今作の(高橋)泉監督にジャックナイフと呼ばれていたらしいんです(笑)。撮影が終わった後に教えていただいたんですけど、鋭い質問をするからそう呼ばれていたそうで、すごくうれしいなと思いました。
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