監督から“一目置かれた”新人俳優・藤原大祐「青春キラキラ系の役もやりたい!」

2020/03/14 11:00 配信

芸能一般

ドラマ「中3、冬、逃亡中。」(dTV チャンネル)で、中学生3年生の少年・翔太を演じている藤原大祐撮影=玉井美世子


役者も作品を作ることができる職業


――クリエーターの目線もお持ちなんですよね。もともと何かを作ったりすることが好きなんですか?

はい。小さいころ、発明家になりたかったんです。0から1を作る人になりたいなってずっと思っていました。超概念的哲学になってしまいますが、光を作った人ってすごいなと思ったり。それで役者も作品を作ることができる職業なので、やってみたいなと思ったんです。だから、芝居経験のない16歳ですが、提案してみようかな?と思って、意見を言わせていただきました。

――今回の作品は全4話ですが、どこに注目するとさらに楽しめますか?

花菜さんが翔太を守っているように見えますが、途中からどっちがどっちを守っているのか分からなくなると思います。それから、タイトルにもある「逃亡」についての概念ですね。例えば、テスト勉強から逃げて遊びに行くのはよくないけれど、場合によっては逃げる方が気分転換になっていいこともありますよね。

全ての「逃亡」が悪ではなくて、逃げるのが正義ということもあるのではないかという大きなテーマが今作にはある気がしているので、社会的概念を覆される作品でもあると思います。

――いろいろ臆さずにトライできるタイプだとお見受けました。2月の「15th Anniversary SUPER HANDSOME LOVE『JUMP↑ with YOU』」に初出演された際も堂々としてましたね。

緊張するかな?と思ってたんですけど、しなかったです(笑)。でも、仲間がいたからだと思います。一人だったら緊張しますよ!

――いろいろな先輩と共演されてましたが、何かアドバイスをもらったりしましたか?

神木隆之介さんから、「大祐は純粋だけど、素晴らしいトゲがあって、そのトゲは素晴らしいものだから、絶対になくさないで、誰よりも大きく真っすぐ育ってほしい」と言われました!

――ジャックナイフですからね!(笑)。今回は翔太という難しい役を経験されましたが、今後やってみたい役どころは?

今回は味のある渋い役をやらせていただけて、めちゃくちゃうれしかったです。16歳でこういう役に出会えることは少ないと思うので。でも、次は青春キラキラ系の役もやってみたいです! いろんな顔をお届けしたいと思っています。

取材・文=及川静