不朽の名作「レ・ミゼラブル」がドラマで登場!ドラマならではの見どころを解説

2020/03/15 21:00 配信

ドラマ

海外ドラマ「レ・ミゼラブル」が3月15日(日)よりNHK総合でスタート!(C)Lookout Point

登場人物たちの“ドラマ”は心に刺さるのではないか


――ドラマ化するにあたって加わった設定やオリジナルの要素はあるのでしょうか?

オリジナルのストーリーはありません。

全くないシーンやストーリーを作り出すということはありませんが、例えばバルジャン(演:ドミニク・ウェスト)とジャベール(演:デヴィッド・オイェロウォ)について追いやすいように原作では別のシーンで描かれていたものをジャベールとバルジャンがそこにいたかのように描かれたり…。

ドラマならではの表現になっている箇所はありますが、あくまで原作にある要素です。

――19世紀フランスの街並みも印象的でしたが、撮影はどこで行ったのでしょうか?

ベルギーとフランスの国境近くにある、まだ19世紀の構造物や街の風景が残っているところで撮影しています。1話で登場するワーテルローの戦いのシーンはベルギーですし、さまざまなところで撮影を行ったそうです。

今後登場する「レ・ミゼラブル」の象徴的なシーンであるバリケードの場面は、ベルギーの街で撮影し、VFXも使用してかなり見ごたえのあるシーンとなっています。また、革命後に下水道を使って逃げていくシーンでは下水道そのものをセットで建てて撮影しているそうです。

――最後に改めて、作品の魅力や見どころを教えてください

ミュージカルや映画を知らない方でも、「レ・ミゼラブル」という言葉はどこかで聞いたことがあると思います。ユゴーの原作は6冊ほどある超大作ですが、それを読まなくてもドラマでその世界観を味わうことができると思います。むしろ何も知らない方は繊細なユゴーの世界を先入観なく純粋に楽しむことができるのではないでしょうか。

また、19世紀フランスのお話ではありますが、登場人物の運命や流転が現代とシンクロしているんです。設定にリアリティーがあるので、「レ・ミゼラブル」や革命に興味がない方でも、登場人物たちの“ドラマ”は心に刺さるのではないかと思います。