田中れいな、ファンレターに涙「子どもたちに私のお芝居が届いてるんだって…」<インタビュー>

2020/03/23 06:00 配信

芸能一般 インタビュー

公演ごとに、観劇に来てくれた子どもたちから手紙が届いたという。「子どもたちに私のお芝居が届いたんだって。うれしくて、本当に涙が出ました」撮影:橋本千尋


心を打たれた一通のファンレター


――2年連続でアン・シャーリー役。うれしいお知らせですね。お気持ちはいかがですか。

田中れいな:もちろん、とてもうれしいです。エステーさんの「赤毛のアン」はきっと来年もあるだろうけど、それが私だとは思っていなかったんですね。だから昨年は、「これが私の最初で最後の『赤毛のアン』だ」って、そういう気持ちで舞台に立っていたんです。今年に入ってお知らせを頂いて、びっくりしたし、本当にうれしかったです。

――2年目で、もう不安はない感じですか?

田中:不安はないですが、昨年とは違った「大丈夫かな…」が出てきているところです。「赤毛のアン」が終わって1年、いろいろなお仕事をさせていただいて、たくさんの出会いがあって、“田中れいな”もちょっとは成長しているんですよ。

昨年はとにかくがむしゃらに、自分が思うアンを全力で演じましたけど、今年は1年の成長を踏まえて、昨年を超えるアンをお見せしないといけない。そういうプレッシャーを感じています。

――昨年は全国8都市を巡り、10公演を行いました。振り返って、どんな思い出がありますか?

田中:うわぁ、思い出ありすぎです(笑)。まず一番うれしかったのが、公演期間中に子どもたちからお手紙をもらったこと。「赤毛のアン」はファミリー向けなので、子どもたちもたくさん見に来てくれて、ファンレターをくれる子もいるんです。

一生懸命書いてくれたんだなっていうのが分かるお手紙で、その中に「『赤毛のアン』が大好き」という子からの一通があったんです。「今まで見た『赤毛のアン』の中で、今回のアンが一番好きです」と書いてあって…、泣きました。

私のファンではないんですよ。「今回、アンを演じた田中さんへ」とあって、たぶん、“元モー娘。田中れいな”というのを知らない子。そんな子が私のアンを見て、「田中さんみたいな『赤毛のアン』に出られるような女優さんになりたいです!」って書いてくれていたんですよ。「え!? 女優? れーなのこと、女優って言ってくれるの!」って、感動でしたね。

――それはうれしいですね。

田中:私のお芝居がちゃんと届いているんだって、うれしかったし、パワーをもらったし、もっと届けられるようにと意識も一段と高まりました。