――実際に演じて、アン・シャーリーのどういうところに魅力を感じましたか?
田中れいな:感情を偽(いつわ)らない、真っすぐな女の子、というところ。思ったことをそのまま口に出し、行動にも出すじゃないですか。飾った子より、私はアンのような子のほうが好きですね。
マシュー、マリラに引き取られてからは家族愛がどんどん大きくなっていって、ダイアナという初めての親友もできて。アンの成長を直に実感できたのも、演じられて良かったと思うところです。
――アンは大人目線で見ると、こまっしゃくれたところがある子どもです。そういう小生意気さはどう感じましたか?
田中:え!? 全然感じなかったです。基本、私が生意気だからかもしれないです(笑)。私の感覚だと、アンは生意気というより、すごく純粋な子なんですよね。
考え、メルヘンじゃないですか。並木道を通るだけでこんなにも喜べる女の子っていないぞって。思ったことを口にするのも、良くも悪くも子どもだからいいんじゃないかなって思います。
――では、そんな田中さんが思うアン・シャーリーを作る上で、こだわった部分というのはありますか?
田中:お芝居の技術的なことはあまり考えたことがなく、自分自身の色を出せば、それが誰とも違うアンになると思っていました。
これ、昨年もお話ししましたが、私、普段の見た目がアンじゃないじゃないですか。だからこそ私の思うアンになれば、それが“田中れいなのアン・シャーリー”になるんじゃないかなって。そこは自分の感性を信じてです。
あとは、うまくできたかどうかは分からないですが、舞台のシーンではカットされている原作の部分。そのカットされている部分にどういう物語があったのか、感情の流れとか、そういうのをセリフがなくても伝わるように表現しようと考えました。
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