以上、1〜9話まで佐藤健演じる天堂先生の、恋演技を(コートも一緒に)振り返ってみた。
これほどまでに恋愛ドラマに期待されるキュンとする仕草を網羅、全部乗せした感じの演技には驚愕である。徹底し過ぎて、いつの間にか胸キュンあるあるのコメディになっているような気もしないではないのだが、恋愛ドラマの要素を研究し、完璧に体現するためには並々ならぬ努力があるのではないか。
それだけでなく、恋演技よりも、なにげない医療の仕草を徹底的に身に染み込ませているところに、佐藤健の役者魂を感じるのだ。
その合間に、噂のLINE(佐藤自らが送ってくる彼氏ふうなそっけない口ぶりがやけにリアルな公式LINE)もやっているのだから頭が下がる。仕事に忙殺されるあまりLINEがそっけないのかもしれない(冗談です)。
とにかく、こうやって、佐藤健がみんなの好きな仕草を集めてくれたことで、恋愛ドラマを再評価することができた。ありがとう佐藤健。主演映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」も絶対観る！ (文・木俣冬)
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