3ピース・ピアノバンド、WEAVERの ドラム・河邉徹の著書『流星コーリング』が、「広島本大賞」の小説部門で大賞受賞

2020/03/21 12:00 配信

音楽

今、新しい作品を執筆中だという


物語を通じて一番伝えたかったことは悲しみと喜びがあって世界は輝くということ


最後に、この小説を通して一番、河邉氏が伝えたかったことを語ってもらった。

「物語の中で僕が伝えたかったことは、人生は楽しい事だけではなくて、辛いことや悲しいことがたくさんあるけれど、きっとそれはブランコのように悲しみとかだけじゃなくて喜びのほうにも振れる瞬間というのは必ずあって、その2つがあるからこそ人生は美しく輝くものだ……、そういうふうに僕は思っているんです。だから、この小説を通して、そんな気持ちを感じてもらえたら嬉しいですし、やはり、広島の景色に魅了されてこの小説を書いたので、僕自身は広島出身ではないですけども、広島の方々にも広島の景色を外部から見て、こんなふうに思ったんだっていうことも、ぜひ感じてもらえたらうれしいなと思いますね」

河邉氏はすでに次の作品を書き始めているという。どんな物語になるのか今から楽しみだ。

河邉 徹(かわべ・ とおる)


1988年6月28日、兵庫県生まれ。関西学院大学 文学部 文化歴史学科 哲学倫理学専修 卒。3ピースピアノバンド・WEAVERのドラマーとして、杉本雄治(ボーカル・ピアノ)、奥野翔太(ベース)と2009年10月メジャーデビュー。バンドでは作詞を担当。2018年、『夢工場ラムレス』で小説家デビュー。最新作は『流星コーリング』

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