――私見ですが、LoVendoЯの一時期、“つんく♂歌唱”を抑えているように聴こえましたが…。
田中れいな:ええ!? ホントですか!? それこそ逆に聞きたいです!
――最初はつんく♂さん節が混ざる感じで、「不器用」あたりから消えて、今はまたモーニング娘。の頃に戻ったな、という印象ですが…。違いますかね?(笑)
田中:全く意識していません(苦笑)。曲の違いじゃないですか? やっぱりつんく♂さんの曲は独特だし、歌っていて違うんですよね。気持ちがいい。 (中島)卓偉さんが書いてくださる曲はつんく♂さんっぽいのかな。歌詞の感じは全然違うんですけど、つんく♂さんっぽさのある曲で、それ以外の曲が歌い方に出ているのかもしれないです。
――これまでの試行錯誤、対応力があって、今のミュージカルでの歌唱があるのかと思ったのですが、無意識だったんですね。
田中:でも、ミュージカルは意識して変えていますよ。ビブラートは抑えめにしているし、言葉ははっきりと出しているし。歌い方のクセだけでなく、声を飛ばす感じからして変えています。
――今年はミュージカル「赤毛のアン」の前に、舞台「信長の野望・大志」があり、ソロライブもまた計画していると思います。2020年の活動について、どのような考えをお持ちですか?
田中:一昨年くらいからワクワクするお仕事ばかりを頂いていて、今年もそれを変わらずできていることがうれしいです。ファンの方の中には、なかなか厳しい意見を下さる方もいるんですよ(笑)。「ライブのほうがいい」とか。でも、そう言いながらも舞台、ミュージカルを見に来てくださる皆さんのことが私は大好きです。「赤毛のアン」も「信長の野望・大志」も、もう一度見たいと思われる作品にしたいし、そういうライブを作り上げていきたいです。
歳を重ねるごとに成長して、表現も変わっていく部分もあります。お客さんを飽きさせないようにしたいと思いますし、いろいろなことを考え、挑戦していきたい。11月に31歳ですし(笑)、あと少しだけの30歳の田中れいなを楽しんでほしいです!
田中はソロライブを定期的に開催し、役者としては6月に舞台「信長の野望・大志」(織田信長の妹・お市役)、8月に全国TOURSミュージカル「赤毛のアン」(主演アン・シャーリー役)に出演する。「赤毛のアン」は主催エステーによる全席無料招待制となり、チケットが当たるオープンキャンペーンは4月上旬より実施される。
取材・文:鈴木康道
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