高橋克典が司会を務める「ららら♪クラシック」(毎週金曜夜9:00-9:30、NHK Eテレ)。3月20日(金)の放送では、何気なくピアノの上に置かれ、一定のテンポを保ち続ける音楽用具・メトロノームに迫る。
誰もが一度は触ったことがあるはずなのに、意外とその歴史や音の鳴る仕組みなどは知られていない。今回の制作を担当したディレクターの坂井志帆氏は「最後に触ったのはいつだっけ。学校の音楽室だっけ。そもそもいつ頃どこで作られたものなんだろう…。ふと考えてみると、音楽は身近なものなのに、メトロノームのことは何も知らないと気付きました」とメトロノームに興味を持った経緯を語った。
そこで、番組ではメトロノームの誕生の歴史、構造や音の鳴る仕組み、最新のメトロノーム事情などを紹介し、ピアニスト・阪田知樹の演奏でメトロノームをいち早く取り入れたというベートーべン作曲の「ピアノソナタ30番 第3楽章」を聞く。
また、リゲティ・ジェルジュ作曲の「100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック」から、メトロノームの音楽だけに留まらない芸術に活用されてきたという事実を明らかにする。
坂井氏は「今回一番驚いたのは、メーカーの方にお話を伺った際に教えていただいた、あのカチカチ音の鳴る仕組みでした。そして、100台のメトロノームが一斉に鳴る映像を初めて目にした時も、たとえ雑音にしか聞こえないとされたとしても、私は、こんな音楽も美しいと感じました」と見どころを語った。
ただの“音楽用具”ではない、メトロノームの奥深くに秘められた魅力をひもとく。
ロックのライブではドラマーに釘付けになり、クラシックのコンサートでは曲調に合わせて身体を揺らし、どんな音楽を聴く時も、何故かリズムに意識がいってしまいがちでした。そんな私がメトロノームという、一定のテンポを保ちながらリズムを刻み続ける音楽機器に興味を持ったのは、とても自然なことだったと思います。
でも、最後に触ったのはいつだっけ。学校の音楽室だっけ。そもそもいつ頃どこで作られたものなんだろう…。ふと考えてみると、音楽は身近なものなのに、メトロノームのことは何も知らないと気付きました。
今回、一番驚いたのは、メーカーの方にお話を伺った際に教えていただいた、あのカチカチ音の鳴る仕組みでした。そして、100台のメトロノームが一斉に鳴る映像を初めて目にした時も、たとえ雑音にしか聞こえないとされたとしても、私は、こんな音楽も美しいと感じました。
何気なくピアノの上に置かれ、今日も今日とてリズムを刻み続けるメトロノーム。その奥深くに秘められた魅力を感じ取っていただければ幸いです。
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