生駒に代わり、「シンクロニシティ」で、6thシングル「ガールズルール」以来となる単独センターを務めたのが、白石麻衣。その類いまれなる容姿で、デビュー時から“ポスト小嶋陽菜”として注目され、同世代が憧れるファッション・リーダーにもなった彼女。
歌やダンスを学んでいた音楽専門学校の講師の勧めで乃木坂46のオーディションを受けたのだが、彼女も中学校でいじめを受けたことによる不登校を経験。
一方、元ソフトボール部で、その体育会系としての顔は、メンバーを後ろから見守る姉御そのもの。まさに“守護神”のような存在感を放っていた。自身がアイドルを目指していたわけではないが、インタビューではメンバーとしてのプライドを持ち、世間からのグループの見られ方などを常に意識。
とにかく仕事に対するプロ意識の高さがうかがえ、それだけにデビュー3年目の2014年、確実視されていたNHK紅白歌合戦に乃木坂46が出場できなかったことは、これまでの活動でもつらかったエピソードのひとつだろう。
2019年放送のドラマ『あなたの番です』での怪演で、女優としてひと皮むけた感のある西野七瀬も、卒業シングルとなった22nd「帰り道は遠回りしたくなる」まで、単独センター4作&Wセンター3作を務めてきた。
看護師を目指していたものの、母親が黙って応募したオーディションを受けたというエピソードが語るように、彼女はどこか奥ゆかしいお嬢様イメージが強かった乃木坂46の象徴的な存在だったといえる。
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