日本競輪選手養成所(JIK)に在籍する第117回選手候補生(男子)及び第118回選手候補生(女子)の計91人が、3月24日に卒業式を迎えた。
候補生たちは2020年の選手デビューを目指しており、1月には早期卒業制度で成績優秀者の寺崎浩平と菊池岳仁の2人が既に卒業。同制度での卒業にはならなかったものの、男子候補生史上初となる3回目のゴールデンキャップ(記録会での最優秀成績者)を獲得した町田太我候補生(広島・19歳)や、他のゴールデンキャップ獲得者4人(早期卒業者を除く)を含む逸材ぞろいの優秀な候補生たちが、競輪界への参入を果たす。
今後は同期の早期卒業者2人に続く形で、競輪界での活躍が期待されている。
注目の候補生はゴールデンキャップを3度獲得した町田。男子候補生としては最優秀成績者の称号を3度も獲得する史上初の快挙を成し遂げ、業界内から注目が集まっている。
一方、在所成績1位を獲得した未来のスター選手最有力候補は、長田龍拳(静岡・19歳)と永塚祐子(神奈川・34歳)の2人。1着回数は長田が29回、永塚が35回を達成し、平均順位1位となる安定した実力を見せている。
また、今回生には競輪界への挑戦を試みている、2018年平昌オリンピック フリースタイルスキーモーグル 銅メダリストの原大智(宮城・22歳)の姿も。卒業後はモーグルと競輪による“二刀流”の競技生活を公言しており、モーグルでは北京オリンピックも視野に入れていると明かした。
他にも、元賞金王の父や現役選手の兄を持つ競輪一家で育った山口拳矢(岐阜・24歳)や、卒業記念レースで優勝した青柳靖起(佐賀・20歳)と尾方真生(福岡・20歳)など、実力のある選手がめじろ押しとなっている。
取材・文・撮影=永田正雄
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