俳優の山崎賢人らが3月25日、都内で行われた映画「劇場」(4月17日公開)の歓声記念イベントに登壇した。同作・行定勲監督と親交があり映画「パラサイト 半地下の家族」で注目を集めたポン・ジュノ監督からのメッセージに「嬉しいです」と顔をほころばせる一幕もあった。(※山崎の「崎」は正しくは「立さき」)
映画「劇場」は、お笑い芸人で芥川賞作家・又吉直樹による同名小説が原作。前衛的な作風が災いし大衆に受け入れられない劇作家・永田(山崎)のジレンマ、そして、女優になる夢を持ち上京した学生・沙希(松岡)との恋愛模様が描かれる。
この日、イベントには山崎と共演の松岡茉優、寛 一 郎、メガホンを取った行定監督、そして原作の又吉も登場した。
「初めて(原作を)読んだ時に、絶対にやりたいと思いました」と作品の第一印象を振り返った山崎。演じた永田というキャラクターについて、「人間としてのダメさ、弱さ、愚かさが魅力的で共感できました」と語った。
イベントでは、映画「パラサイトー」で第92回アカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督からのメッセージも。「山崎賢人さんは不確かな天才から醸し出される不安、不確かな天才に向けて沸き起こる憐憫、そのすべてを可能にしました」というジュノ監督からの賞賛に、山崎は「嬉しいですね」と笑顔。
「この映画は観終わったあとに大切な人を絶対思い浮かべる映画になっていると思います。生きていくなかで、うまくいかないことはたくさんあると思うんですが、信じてやってきた中でうまくいかなかったことも、最後にはいい方向に向かっていくというメッセージが詰まっています」「見終わったとき、大切な人を思い浮かぶはずです」と作品の魅力を口にした。
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