“ラジオの中の学校”として、10代を中心に支持を得ているラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(毎週月~金曜夜10:00-11:55、TOKYO FM系列)。パーソナリティーを校長、教頭、リスナーを生徒と呼ぶこの番組では、放送開始から15年間、生徒たちの声に校長らが親身に耳を傾け続けている。
そしてこの3月をもって、二代目の校長を10年間務めてきた“とーやま校長”こと、お笑い芸人・グランジの遠山大輔が退任する。
3月22日には、彼の退任を前に、番組にレギュラーとして出演中のPerfume、サカナクション・山口一郎らも登場した「SCHOOL OF LOCK! キズナ感謝祭supported by 親子のワイモバ学割」が開催された。予定されていた千葉・幕張メッセでの開催はできなくなってしまったが、動画配信により7時間にもわたって“授業”やライブが届けられた(※3月31日[火]までの期間限定で、LINE MUSIC公式アカウントにてアーカイブ配信中)。
「WEBザテレビジョン」では、そんなとーやま校長にインタビューを実施。前編では、イベントの感想を中心に、生徒との向き合い方などについて話を聞いた。
――まさしく10年の集大成となるイベントで、感動する場面も多々ありました。あらためて、キズナ感謝祭を終えた感想を教えてください。
本当にすごいイベントでしたよね。サカナクションの(山口)一郎さんが来てくれて、カリスマ営業の松田部長(東京ダイナマイト・松田大輔)が、日本郵便さんとやらせてもらっている企画で届いたリスナー直筆の手紙を持って来てくれて、そのあとにPerfumeが来てくれて、あのあたりで僕、感情がダメになったんですよ。
一郎さんと一緒に喋ると、いつも終わったあとに一郎さんがふざけるんです。でも、「グッドバイ」を歌い終わったあとの顔を見たら、「これ、普段見せないマジなやつだ」と。そしたら、そこで掛けてくださった言葉でまずは食らって、ホロッと涙が出ちゃったんですけど、松田部長が来てくれて引っ込んだんですよ(笑)。
でも、持ってきてくださった手紙が、イベントの時点で1000通以上も届いていたんですけど、それを見てまた「こんなに(自分のことを)思ってくれているんだ」と思って。その後、入れ替わりでPerfumeが来たときに、僕よりも先輩で12年もこの学校にいて、元々僕が自分でライブに行っていたくらい好きな方々なので、そういう人に本当に支えられたよなと思った瞬間に、わっと涙が出ちゃって。
そしたら、「何泣いてるの!」みたいなことを言われて(笑)。でも、用意したコーナーはやらないといけない、「よし、仕切り直しだ」と思って、あらためて僕が「よっ!」と言ったら、何の打ち合わせもしていないのに、3人同時に「よっ!」と返してくれたんです。その場面も印象的でした。
――長年の付き合いを感じさせる瞬間でしたね。
結局7時間くらいほぼぶっ通しでやっていたので、出来事がたくさんありすぎて、語りきれないんですよ。こんなに規模が大きいイベントだということも、当日、初めて分かったんです(笑)。SCHOOL OF LOCK!の全スタッフが、ひっきりなしに動いていて、見たことのないインカムを付けてやりとりをし合って、ちょっと話をしたらすぐどこかに消えて、みたいな。
配信が始まったら、出演者の方々が入れ代わり立ち代わりで、考えている暇もないまま授業をして、ケラケラ笑って。来る人来る人がモンスター級の人たちなので、気の休まる暇もないまま最後まで突っ走って、どっと疲れたという感じです。お弁当を食べる暇もないくらい怒涛(どとう)で、初めての体験でした。
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