「SCHOOL OF LOCK!」とーやま校長、10代と向き合った10年間で築いたもの「最初は良いことを言おうとしか考えていなかった」<インタビュー前編>

2020/03/26 18:00 配信

芸能一般 インタビュー

「SCHOOL OF LOCK!」のパーソナリティーを務めるとーやま校長(遠山大輔)

その時その時の会話をちゃんとする


――その場で出てきた言葉でアドバイスをすることが多いのでしょうか?

一応(「学校掲示板」の)書き込みは読みますけど、話をしてみないと分からないし、あんまりキメ過ぎるのもダメだなと思っています。

最初はやっぱりキメ過ぎていたんですよ。書き込みを見て、じゃあこういうことを言った方がいいかなと考えて、電話で話をしていてどんな流れになろうとも、自分が用意しているものを絶対に出さなきゃいけないと思っているから、たぶん流れと全く違うところで言ってしまっていて。

お笑いで言うと、ひな壇でもその場の流れがあるじゃないですか。MCと前列、後列の人とのやりとりとか。あまりひな壇の番組に出たことはないですけど(笑)。普通はその流れの一番良いところで、用意してきたボケとかを言うと思うんですけど、全然関係ないところでボケてウケないみたいな。そんなことが僕のSCHOOL OF LOCK!の最初の方にはあったんです。

――転機になった出来事は?

(明石家)さんまさんがすてきなことをおっしゃっていて。もしも、自分がゲストとしてトーク番組に出たとき、用意したエピソードを流れの中で披露してウケたときは良い。でも、一番良いのは、そのエピソードを披露しなくてもウケたときだということをおっしゃっていたんですよ。

要は、出たとこ勝負でその場の流れを読みながら、何かあったときのために自分の武器は用意しておくけれども、それを出さずに戦うことができたときが一番だと。

そのようなことをさんまさんがどこかでおっしゃっているのを読んで、その影響も結構大きかったかもしれないですね。それからは、用意したことを必ず言わなきゃいけないわけでもなんでもなくて、その時その時の会話をちゃんとするというのを心掛けています。

いつ、どこで読んだか全く覚えていなくて、僕の中で勝手に変換されているかもしれないですが(笑)。