「SCHOOL OF LOCK!」とーやま校長、番組の主役は“生徒” 自身へのサプライズも「僕は仲介役」<インタビュー後編>

2020/03/27 18:00 配信

芸能一般 インタビュー

「SCHOOL OF LOCK!」のパーソナリティーを務めるとーやま校長(遠山大輔)

校長と教頭が両極端にいるのが一番いい


――今後のSCHOOL OF LOCK!について、新校長、新教頭に期待することやアドバイスはありますか?

新校長、新教頭の発表の日に3人で一時間生放送をやって、最後に言ったんですけど、僕が言いたいのはそれだけですね。あのときに言ったのは、教頭先生は全員のことを考えてくれということと、校長先生には1人(目の前の生徒)のことだけを考えてくれということです。

両極端に2人がいるというのが一番いいなと思うので。校長が右に全速力で走っていったときは、教頭は同じ方向に行くんじゃなくて、逆の方向に走って行くのが理想だと思うので。でも、真逆に走って行くって、勇気がいるのでなかなか難しいんですけどね。「合っているのかな」と思うだろうし、まして、始めたてのときなんかめちゃめちゃ怖いと思います。でも、2人同時にスタートというのはすごくいいと思います。

――番組開始以来の2人同時スタートとなりますね。

初代のやましげ校長(山崎樹範)、やしろ教頭以来はなくて、僕は長くやりすぎちゃったので、交代するのであればそれがいいなと思っていました。あとはもう、僕からは何も言うつもりはないです。10年やってきたやつが口うるさくなっちゃったら嫌だなと思って。あくまでも僕は前例なので、新しく始める2人には新しい価値観とかを生み出してほしいじゃないですか。それの足かせになるような気がするので。

やってきたことに誇りはあるけれど、それに対して2人も絶対にやってくれだとかは一切思っていないので、(退任後の)5月とかに聞いていて、偉そうですけど、もっとこうした方がいいんじゃないかなと思うかもしれないですけど、それを言うつもりも全くないし、新しく好きに作っていってほしいということだけですね。

生放送のときに伝えたこと(「全ての生徒と1人の生徒を」)だけは守ってもらって、それだけは開校以来ずっと引き継がれていることだと勝手に自分は思っているので、それさえ守ればあとは何をやってもいいと思っています。

――最後に、読者にメッセージをお願いします。

「ザテレビジョン」で言うことじゃないのは重々承知ですが、やっぱりラジオってすごくいいものだと思います。SCOOL OF LOCK!は特殊で、普通のラジオ番組ではないし、今聞いているみんなもアーティスト講師も女子クラスに通っているみんなも、ラジオなんですけど本当に学校だと思って来てくれている、聞いてくれている子たちが本当にいっぱいいるんですよ。

10代の子たちは、普段通っている学校がリアルなんですけど、そこが楽しい人は楽しいでいいし、そこで楽しさを見いだせない子がもしもいるのであれば、15年間、SCOOL OF LOCK!が続いていて、本当に自分の学校だと思っている子たちがいっぱいいるということは、たぶん本当にそうだと思うんです。だから、こっちに通ってくれたらいいなと。

でも、通えとも思わないんですよね。ここは駆け込み寺でもないし。だから、通うのも通わないのも自由だけども、これだけ長いことなぜあるのかと考えたときに、聞いている子たちのことしか考えていない大人たちがここにはいるので、何にも信じられなくなったら、ここを信じてみてもいいんじゃないかということですかね。