6月22日、BS-TBSとサイバークローン株式会社が開発したソフト「声バンク」の商品化第一弾として、「声バンク・高橋愛ドロイド」が発売された。発売当日、記者会見が行なわれ、モーニング娘。第6代リーダー、高橋愛が出席。「声バンク」とは、有名人本人の映像と、その音声を人工的に作り出すスピーチ・シンセサイザーというシステムを組み合わせることによって、リップシンクロする世界初の声のアンドロイドのソフトウェアだ。無料版と有料版があり、無料版は20文字までの入力読み上げ、有料版は140文字までの入力読み上げ、WEBの読み上げ、ツイッターの自動読み上げが可能になっている。
会見場で、初めて同ソフトの自分の画像を見た高橋は「うわー、すごい。まばたきしてますね」と第一印象を。その日のニュースや、ツイッターのつぶやきなどが、本人そっくりの合成音声で読み上げられていくのを聞いて「全然、噛みませんね!」と驚きの表情を見せた。同ソフトのために、750通り以上の文章を読み、「あいうえお(の5音)のいろいろな文章を読んで、連続で撮影されて、とても楽しかったです。世界情勢とか、普段の生活では使わないような難しい言葉や文章を、あいうえおのいろいろなパターンに合うように、とにかくいっぱい読みました。途中でつかえて、何度もやり直したりして、時間がかかってしまったんです」と苦労話を告白。
同ソフトは、写真をリアルタイムで動画化する新技術を駆使しており、高速連写の大量の撮影が行なわれたという。「顔をいろいろな角度から撮影したんです。モーニング娘。の時はいつも笑ってる感じなので、無表情というのは、最初ちょっと違和感がありました。怒ってる感じなどの表情違いもいっぱい撮影して、顔の角度が少しずれると、もう一回、と撮り直しをしました」と笑顔で語る。アプリの発売に関しては「私はよく(セリフなどを)噛んでしまうので、こんなにスラスラしゃべられてしまうと、どうしよう、私の役目は? もっと頑張らないと、と思います。私は車を運転しないんですけど、ナビゲーションとか、自分の好きな人の声でしてもらえたら、うれしいですよね。もし、このアプリを自分で使うとしたら、アインシュタインの本ですね。誕生日に頂いたのですが、まだ読んでいないんです。自分の声で読んでもらえたらいいかな」と使い方を提案。会見場でも高橋のリクエストにより、夏目漱石の「坊っちゃん」が読み上げられた。また、誰か読み上げを聞いてみたい人については、「つんくさん!」と即答した。
「声バンク」は、今後もアナウンサー、声優、文化人などの「声の銀行」を増やし、順次、開発販売される予定。
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