自転車BMXフリースタイル・パークは、東京オリンピックで初めて採用される競技。中村は、昨年、エクストリームスポーツの最高峰・XGamesで銀メダルを取り、史上最年少メダリストとなった。
ワールドカップでも初優勝を果たし、日本人初の年間チャンピオンにも輝いた。そんな18歳の世界王者を村上が直撃する。
村上が訪れたのは、京都府宇治市。「こんな山奥に、すごい違和感」と表現するほどの、世界で唯一の最新技術が詰まったハイテク施設だ。
なんと、テニスコート約6面が入る大きさで、複数のカメラや動作解析のセンサーが設置され、技に入る時のスピードや走行ルート、角度などを瞬時に解析できるようになっている。費用はおよそ4億円と聞き、「やったな、やってくれたな」と村上。しかもこれが中村専用の施設というから驚きだ。
BMXとは、バイシクルモトクロスの略。オリンピックでは、2008年北京大会で起伏のあるコースで着順を競う「BMXレーシング」が採用となり、この度の東京オリンピックでは、技の難易度や完成度、高さ、技と技の組合せ(=コンボ数)の多さを総合的に見て採点する「BMXフリースタイル・パーク」が新たに採用される。
中村と初対面の村上は、目の前で技を見るのも初めてで、「近くで見たら映像と全然ちゃうもん。ドキドキが止まらへんわ」と臨場感あふれる技に圧倒される。
さらに、「見ているだけで怖い」と言うと、中村も「僕でもまだ怖い」と答えつつも、「でも、やっている人じゃなくて、見ている人も楽しめるのがBMXの魅力」と語る。
村上がBMXを初体験。まずはその場でジャンプ。持ち前の勘の良さで見事に成功。「いまいったな!」とテンションがあがる。続いて、約160cmの高さから降りてみることに。「めっちゃ怖いわー」と、経験したことのない恐怖が村上を襲う。果たして、無事に降りることができたのか。
現在世界ランキング4位の中村。「調子はずっといいんで、あとは自分の実力をどれだけ上げられるか」と、オリンピックに向けてさらなる上位を目指し仕上げていく中村に注目だ。オリンピックでは、「ジャンプの高さと、ジャンプ最中の難易度高い技を見てもらえればうれしい」と言い、村上も期待を寄せる。
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