真矢ミキが「居酒屋兆治」で夫を支える妻を熱演!「その人の人生を応援できるというのが“夫婦”の奥ゆかしさ」

2020/03/28 12:00 配信

ドラマ

「居酒屋兆治」に真矢ミキが出演する(C)NHK

NHK BSプレミアムで3月28日(土)に放送の遠藤憲一主演のドラマ「居酒屋兆治」(夜9:00-10:30) に真矢ミキが出演する。

山口瞳の同名小説のドラマ化で、大人の男と女の恋と人生を描く同作。1983年には高倉健主演で映画化もされた。

真矢は居酒屋兆治を営む主人公・伝吉(遠藤)の妻・茂子役。無口だが誠実な夫を献身的に支える妻を演じている。

そんな真矢にインタビューを実施。撮影中のエピソードや作品の魅力について聞いた。

「自分は台本に忠実に演じていこう」


――これまで2度映像化されている名作ですが、オファーを受けた時の感想を教えてください。

昔、映画を見たことがあったのですが、出演が決まって見返しました。どこをとっても完璧な世界観で作品に圧倒されましたね。一視聴者として楽しんでいたのですが、「あ、これやるんだ…」って(笑)。

昭和、平成と時代を挟み、令和に新たに映像化するということで、作品をどう落とし込んでいくだろうと思いましたね。

演じる側もですが、見る方が今、この作品の世界観をどうご覧になるんだろうと。作品に出演する以上は、「令和に『居酒屋兆治』をやる」ということを意識してやらねばとは思いました。

――スマートフォンが登場したり、作品は現代に合わせてアレンジもされていますよね。

現代のテイストになっていたり原作にない部分も増えましたが、女性の心情がフューチャーされている部分が多かったことが演じる上では非常に助かりました。茂子の思いが台本からにじみ出ていたので、それをヒントに役を作ることができましたね。

あとは居酒屋というシチュエーション!居酒屋っていつの時代でも変わらない空気や温かさがあると思うんです。

私も今は無くなってしまったのですが、以前はひとりでも行けるようなカウンターのお店があったんです。そういうお店って常連客同士が仲良くなっていくんですよね。「今日は遅かったじゃん!」みたいに家族さながらの会話をして(笑)。そういう自分の経験も作品に生きたと思います。

また、遠藤さんってご本人は違うとおっしゃるのですが、いつも周りを気遣い、いい加減な芝居をしたくないという思いを持っていて…。兆治のような方なんです。

そんな遠藤さんが、「あんなに完璧な高倉健さんに寄せようと思っても俺は絶対にできないからそれは考えちゃいけないと思うんだよね」とおっしゃっていて。それを聞いて、私も原作はあくまで原作であり、自分は台本に忠実に演じていこうと思いました。

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