「隕石家族」のクランクインは令和2年の年明けから半月ほど経った平日の早朝、都内某所の営業前のスーパーを借りて行われた。1st shootは、久美子(羽田)がパート勤めをするスーパーで、パート仲間の主婦・岡田(真瀬樹里)とレジ打ちをしながら世の中の物価高騰を嘆くシーン。
撮影スタッフがダウンやコートなど冬物を着込むなか、スーパーの制服姿だけの羽田と真瀬は相当寒いはずだが、そんな素振りは微塵も見せなかったが、カットの声がかかる度に指先を温めるために何度も手をこすり合わせ、撮影の合間にはカイロを手にしていたという。
岡田役の真瀬に別れを告げ、羽田はスタッフと共にロケバスで次の現場へ。その日2つめとなる現場は都内某所の公園。ここで初めて門倉家の全員が揃っての撮影となる。
ここでのシーンは次女・結月(北)の彼氏・翔太(中尾暢樹)も含め6人で、昼間にお花見をしているという設定。
アウトドア・テーブルの上に広げられた重箱は、おかずが二段分あり、おにぎりやのり巻きなどのご飯類と桜餅が入った段で計三段。そこに食後のフルーツや、和彦(天野)が飲むという設定の酒の一升瓶が並ぶ…さすが“地球最後の花見”の食事だ。その豪華さを見たキャストたちは大歓声!撮影時間はちょうど昼時、キャストはランチ前という状況だったため、全員が我先にと食べていたそうだ。
その現場での最後、6人で記念写真を撮るシーンでは、その場で撮った写真をデジタルカメラの画面上を皆で見て確認しながら進んでいた。すると、長女・美咲役の泉に対して妹となる結月役の北が「お姉ちゃん、遠近法(使ってる)じゃん!」とツッコミを入れ、それに重ねるかのように、カメラの一番手前で映っていた天野が「ホントだ!ズルいぞ!お父さんの顔が一番大きく見えている!」と自らツッコミ、家族を笑わせた。
その後、3つめの現場へ向かうロケバスの中では、羽田がハマっているという「ミャンマー占い」の話題で盛り上がった。「八曜日占い」というミャンマーに古くから伝わる占いは、何曜日に生まれたかで、その人の性格がわかるというもの。ミャンマーの伝統的な暦・ビルマ歴では水曜日を午前と午後の2つに分けて考えるため8つの曜日が存在し、八曜日にはそれぞれに定められた星座や守護物があるという。
羽田が自分の占い結果として「私は火曜日で。(星座は)火星で(守護物が)ライオンで(性格は)強いって出て…そんなことないのにホント失礼しちゃうわ!」と話すと、その羽田の言い方に対して天野がすかさず「それが強いです!」とバッサリ。初日から遠慮のないツッコミをしあっていた。
その日最後の現場は、都内某所のカラオケボックス。門倉家の5人でカラオケに来て、久美子(羽田)が自分の好きな懐メロを家族の前で熱唱するというシーン。その歌は1975年にヒットしたザ・リリーズの「好きよ キャプテン」。本ドラマではキーワードとなるタイトルだ。ヒット当時まだ幼かった羽田はその歌を知らず、今回の撮影のために資料映像を見て何度も自主練習、本人映像の身振り手振りをマスターしたそうだ。
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