フジテレビアナウンサー 特別取材第二弾 山崎アナが「相手の人に伝わるように思いをこめていきたい」と意気込みを語る

2011/06/27 21:43 配信

芸能一般

朗読レジェンドの初日を7月2日に控える奥寺健アナ、山崎夕貴アナ

7月2日(土)、3日(日)に上演されるフジテレビアナウンサー出演の朗読ライブ「朗読LegendⅢ」。本番を間近に控えたフジテレビアナウンサーに2回にわたり取材を行った。

2回目となる今回は、入社2年目の山崎夕貴アナとフジテレビアナウンス室副部長の奥寺健アナに朗読レジェンドの魅力を語ってもらった。

今回、朗読レジェンド初登場となる山崎は「勉強しながら、お客さんに何か伝えられたらいいなと思います」と意気込みを語った。また昨年、新人アナウンサーのとき聞いた先輩アナウンサーの朗読を振り返り「普段、先輩方がテレビでしているお仕事と全然違って、なんてアナウンサーとしての幅が広いんだろう!って感動して…今2年目になって、私も、もっと幅を広げたいなと思っています」と目標を掲げた。

奥寺アナは制作チームとしても本舞台に携わっている。「’96年にフジテレビのアナウンサーが舞台を立ち上げてから、一番やりたいスタイルでできたかな。ようやくここからフジテレビアナウンサーのやりたいことができるかな」と期待を膨らませる。これまでの舞台ではトークやお芝居などテレビ的な要素を盛り込んでいた。しかし今回は「シンプルな構成になっているので、ちゃんと日本語を紡いでいるというレベルにようやくこれた。震災もあったので、この舞台を通してより強くメッセージを打ち出せる機会になったかなと思います」と語った。

舞台に出演するアナウンサーは、壤晴彦主催の演劇倶楽部「座」の事務所で稽古を受けている。壤の指導法が印象的だという山崎アナ。「自分の声を聞かずに読んでと言われたことがありまして、耳をふさいで読んだんですが、それが難しくて…」と稽古を思い返す。普段の原稿読みからいかに離れさせるかということでこの稽古を行っていたという。「時間が掛かりましたが、“こういうことか!”って分かった瞬間がありまして、文字の奥に風景が広がる感じがつかめてきました!」と自身の成長を実感し、充実した表情で語る。

実際に山崎アナの朗読を聴いたことのある奥寺アナは「一生懸命自分の内側に戻って想像しながら言葉を出してというふうに見えた。とてもいい感じだなと。好感の持てる朗読でした」と感想を述べると、山崎は「うれしいです! それしか考えずにやっていました」と笑顔が弾けた。

今回の朗読レジェンドには新人アナ3人も登場する。山崎アナの初仕事は「ミニラ」というミニ朗読会。その時の様子を思い出し「緊張して足が震えて何を読んでいるか分からなかった…」と苦笑い。「きっと1年目は舞台に立つことでいっぱいになっちゃうと思うんですけど、自分を信じて!」と初めてできた後輩にエールを送った。

一方、奥寺アナは「いつも舞台と同じ気持ちでテレビの仕事をやればいいと思います」とアドバイスを送る。「舞台はお客さんが見てるから、反応が分かるんですけど、テレビは分からない。テレビをつけっ放しで、他のことやっているとか分かったらショックだと思いますよ。そのことを知らないから自分はいい仕事していると思っているかもしれない。そっぽ向いている人にどうやって伝えればいいかというのを舞台を通して培えってもらえたら」と語ると、隣にいた山崎アナも自分のことのようにうなずいていた。

朗読レジェンドを通して、アナウンサーの仕事と朗読の違いを山崎アナは「アナウンサーは正確に情報を伝えるというのがメーン。朗読はその世界にお客さんを引っ張っていかなければならないのでそこが大きく違う」と感じたと明かす。さらに今回の経験を「今までは噛んだら怒られるという意識しかなかったんですけど、相手の人に伝わるように思いをこめていきたいなという意識で仕事に取り組んで行きたい」と活かしていくことを語った。