しずる&ライス&サルゴリラ&中村元樹「来年4月にお会いできるまで、メトロンズ、精進いたします!!」【“公演中止”発表前のインタビューを特別掲載!】

2020/04/06 22:00 配信

芸能一般

「第0回公演が終わったときに『よし、これで行ける!』って」


新たな“芸人による演劇ユニット”結成のいきさつを楽しそうに話してくれたメトロンズの7人


――その後SIX GUNSは、2018年の年末から半年ほどの活動休止期間を経て、2019年8月の公演「KASAMATSU」で再始動しました。

田所仁:活動を休んでいたのは、それまでずっとSIX GUNSの公演をやっていた神保町花月で、システムの変更があったりして…。

児玉智洋:いろいろ条件が合わなくなって、SIX GUNSという形で活動するのが難しくなっちゃったんですよね。

田所:だから、SIX GUNSはいったん終わりにして、もっとガシッと形を決めて出直そう、と。で、その再始動の1発目が「KASAMATSU」だったんです。だから「KASAMATSU」というのは、SIX GUNSの最後の舞台でもあり、新たにメトロンズとして生まれ変わりますっていうあいさつも兼ねていたので、“メトロンズ第0回公演”という位置付けなんです。

――「出直そう」と決めたのは誰ですか?

田所:リーダーです。

児玉:あっ、僕なんですけど…。

村上純:「リーダーです」って周知の事実みたいに言うなよ(笑)。

児玉:まぁでも、言い出しっぺは僕かもしれませんけど、前々からみんなで話し合ってはいたんですよね。

――「KASAMATSU」は、雪山のペンションで起きた殺人事件を描くミステリー…と思いきや、中盤から不条理劇のようなカオスな展開になだれ込む、見応えのある一作でした。かなり“演劇”に振り切った舞台でしたが、この路線は初めから決めていたんですか?

児玉:スタッフも含めて、みんなで話し合って方向性が固まっていった感じですね。

村上:短いコントをオムニバス的に見せる、みたいな案も出る中で、結局はみんな納得して、あの形に着地しました。今、「カオス」と言ってくださいましたけど、まさに演劇なのか何なのかよくわからない、SIX GUNSからメトロンズに移り変わる“グラデーション”みたいな作品にしたい、という意識はあった気はしますね。

――実際に演じてみて、手応えはいかがでしたか?

田所:手応えは…ありました。

池田一真:溜めるねぇ(笑)。

田所:このメンバーで1本のストーリーものを90分やるっていうのは当然初めてで、不安はあったんですけど、終わったときに「よし、これで行ける!」って。

関町知弘:反省点もありましたけどね。例えば、僕が目先の笑いに走りすぎるとか…。

(一同爆笑)

関町:どうしてもしつこくなっちゃうんですよ。ウケるもんだから、気持ちよくなっちゃって。でも、(3回の公演中)1回目の映像を見返したときに、確かにこれは邪魔だなと(笑)。反省でもあり、発見でもありましたね。

赤羽健壱:「発見」って(笑)。僕は、やっぱり芸人なんで、ボケてないと不安になるんですけど、「KASAMATSU」は、普通のお芝居でも間が持つんですよ。それはすごく勉強になりましたね。

――「KASAMATSU」の作・演出を担当された中村さんは、いかがでしたか?

中村元樹:ベースは僕が書いて、あとはみんなと話し合いながら作ったんですけど、今まで、この3組のネタやSIX GUNSを見てくださっていたファンの方たちを、いい意味で裏切れたかなと思いますね。