――前作に続いて「かぐや様は告らせたい」シリーズの主題歌を担当することになった感想からお聞かせください。
鈴木雅之:ありがたいことに第2期の主題歌も担当させていただくことになりました。前作では、アニソンの世界に鈴木雅之が足を踏み入れるということで“アニソン界の大型新人”と言わせていただきながら楽しませてもらって。多くの方から好意的に迎えていただいてとてもうれしかったです。
今回は、前回よりもデュエット色を強くというリクエストがアニメの制作サイドからあって、プロデューサーの本間昭光といろいろ話し合いました。その中で、本間から(鈴木)愛理がすごくいいという推薦というか、お墨付きがあって。
鈴木愛理:え~っ! お墨付きだなんて、そんな。ありがとうございます。
鈴木雅之:ぜひ、一緒にやってみたいなと思いました。
鈴木愛理:私の歌手人生の中で、鈴木雅之さんとご一緒させていただける機会があるとは思っていなかったのですごく緊張しました。デュエットするという話を聞いた時は1回時間が止まったような気がします(笑)。
――デュエットのレコーディングは別録りが多いですが、今回は?
鈴木雅之:先に僕がメインパートを録って、それに愛理がハモってくれました。ハモリのレンジでちょっと試してみたいなと思っていたものがあったんですけど、結構難しいことを完璧にやってくれたんですよ。
鈴木愛理:いや~、恥ずかしい(笑)。
鈴木雅之:主メロに対していろいろなパターンのハモリをテンションを変えながら入れてくれたんです。
鈴木愛理:私がハモらせていただいていいのかなって思いながらも普段はソロヴォーカリストとして頑張っているので、思いっきり自分らしさを出してできる限りのことをぶつけてみました。
鈴木雅之:とてもいいハモリを聴いてもらえるんじゃないかなと思います。
鈴木愛理:レコーディングをしている時は、自分の知らないものを引き出していただいているような感覚。ビートの取り方など、いろいろ勉強になりました。
――イントロからワクワクするような楽曲ですよね。
鈴木雅之:本間の信条に「イントロ命」というものがあって。とにかくイントロを聴いた瞬間にワクワクするような曲にしたいねって話していたんです。
1960年代のR&Bなんてイントロのリフがスタンダードになっているものが多いじゃないですか。イントロを聴いただけで映像が浮かんでくるようなパワーを感じる。それを意識しながら作りました。
――曲の中で好きなパートはありますか?
鈴木雅之:振りでもアクセントとして入れますけど、サビの部分の手拍子。この2拍子のクラップがものすごく日本的なんです。いい感じで合わせることができるので、皆さんも一緒に楽しめると思いますよ。
鈴木愛理:やっぱり、鈴木さんとハモっているところ。聴いている時はもちろん、歌う時も男女の声のユニゾン感を楽しんでいただけると思います。ちょっとファンクな感じがいいんです。それと、サビはずっとハモっているんですけど、落ちサビだけ鈴木雅之さんのソロに。個人的に、この部分がすごく好きです。
鈴木雅之:「かぐや様~」のテーマ曲でもあるから、恋愛の駆け引きをしているような気持ちで歌ったり聴いてもらえたらうれしいですね。
――デュエット曲を歌う時は“駆け引き”がポイントに?
鈴木雅之:例えば映画が2時間のラヴストーリーだとしたら、デュエットソングは5分間のショートラヴストーリー。そこで繰り広げられる恋愛物語の案内人が、歌っているシンガーでありヴォーカリストなんです。
恋人同士のような気持ちで歌ったり、お互いに口説き合ったり。いろんな駆け引きを演じることで、ストーリーが見えてくるんじゃないかなと思います。
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