――さて、ここからは個別のリリース情報についてお伺いしたいのですが、まずは鈴木愛理さんから。4月22日(水)に発売されるライブDVD&Blu-ray「鈴木愛理LIVE PARTY No Live, No Life?」は、どんな内容ですか?
鈴木愛理:私は15年間アイドルをやってきて、2018年の6月にソロとして活動を始めました。そこからの約1年半はどんな風にステージに立つのか、何が正解なのか自分の中でずっと葛藤していたんです。
今回のDVDはそういう時期にやったライブの模様を収録。私のライブは歌って踊るということが基本だったんですけど、この時はダンスをやめて歌だけでファンの皆さんと同じ時間を過ごしてみたかったんです。
私一人で何ができるのか試してみたいなと。音楽を通して皆さんと一つになれたような気がして、とても感慨深いライブでした。自分の中で大きな心境の変化があったので、ぜひ見ていただきたいです。
鈴木雅之:さっき、愛理が「ファンクが好き」って言った話に戻りますけど、ファンクって音のリズムがメインの音楽なんです。だから、愛理自身も体を動かしてアピールしたいという気持ちがあるのかもしれない。
でも、それを封印して歌だけで勝負するステージをやったということは、やっぱり愛理も歌の力みたいなものを信じたんだと思うんですよ。そういう意味では、また一つ自分の中での武器を持ったような気がします。
鈴木愛理:ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいです。
――そして、鈴木雅之さんはニューシングル「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」と、デビュー40周年記念のアルバム『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』が同日4月15日(水)に発売されます。アルバムにももちろん今シングル曲が収録されていて初回生産限定盤がCD4枚組、通常盤も3枚組40曲入りとボリューム感たっぷりですね。
鈴木雅之:今年はシャネルズから数えると40年。周年イヤーなんですよね。今回は40周年ということで好きなことをやりたいなと。
そう思った時に、R&Bのカバーとオリジナルが融合したようなシャネルズの1stアルバム『Mr. Black』の“II”を作ったら面白いんじゃないかなって。
そこから動き始めたんですけど、40年間でいろんな人たちと出会い、多くの協力を得ながら楽曲を作って、それを聴いてくださるファンの方に支えられてきたんだなっていうことを考えながらやっていたらとてもじゃないけど1枚じゃ収まらない。
グループ時代の楽曲を時系列で振り返るベストのマスタリングをやり直してみたりとか、やっぱり新曲も入れたいよなってどんどんアイデアが出てきて結局3枚組になっちゃったんです。
なおかつ初回生産限定盤には、僕が持っているグループ時代からの秘蔵ライヴ音源などを収録。この40年間の宝物みたいなものをみんなで楽しめたらいいなという思いが詰まっています。四六時中ロックンロールでいようよという意味を込めてタイトルを『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』にしました。
自分自身も作りながら楽しめた作品ですし、そこに愛理も加わってくれてすごくうれしいですね。
鈴木愛理:マーチンさんの40周年記念アルバムに参加できるなんて、もう「何ということが起きたんだ!」って感じでびっくりしています。人生は何が起こるか分からないなと改めて思いました
取材・文=月山武桜
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