2019年10月期に放送された生田斗真主演の土曜ドラマ「俺の話は長い」(日本テレビ系)の脚本を務めた脚本家・金子茂樹氏が向田邦子賞を受賞した。
同ドラマは、生田斗真演じるニートの主人公・岸辺満と、小池栄子演じる姉・秋葉綾子らが一つ屋根の下に暮らし、6年も無職の満をなんとかして就職させようと奮闘するホームコメディー。満の母親の房枝を原田美枝子、元ミュージシャンの綾子の夫・光司を安田顕、綾子の一人娘の春海を清原果耶が演じ、絶妙のキャスティングも話題となった。
膨大な台詞量、家族で飛び交う“あー言えばこー言う”の屁理屈の数々、しかし最後は少しホロっとしてしまう「家族の物語」を作り出した金子氏。
「プロポーズ大作戦」(2007年、フジテレビ系)、「ハチミツとクローバー」(2008年、フジテレビ系)、「きょうは会社休みます。」(2014年、日本テレビ系)、「世界一難しい恋」(2016年、日本テレビ系)、「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」(2018年、日本テレビ系)など人気作を手掛けてきたが、「俺の話は長い」で自身初の受賞となった。
このような素晴らしい賞を受賞できたのはこれ以上ないキャストとスタッフの皆さんのお陰です。本当にありがとうございます。
今でも「満だったらこういう時なんて言うかなぁ」とか「岸辺家だったらどうするかなぁ」と無意識に考えてしまうほど、ボクにとってかけがえのない作品です。