中村倫也「ヘンなこだわりがあるところは僕と似ているかも」＜「美食探偵 明智五郎」連載＞

超美食家にして、変わり者の探偵・明智五郎が事件解決に挑む「美食探偵　明智五郎」がいよいよスタート。主人公の明智を演じるのは、多くの作品でさまざまな魅力を見せ、人々を魅了する中村倫也。彼の“本当の姿”に迫る短期連載の第1回は中村ソロインタビューをお届け！

明るい現場作りを意識しています

「(ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演を務めるにあたり)誰よりも早く現場に入り、入念に芝居のチェックをし、滑らかに、かつ、適宜に抑揚をつけてセリフを話し、スタッフや共演者とのコミュニケーションを欠かさずに明るい現場作りを意識していますが、今のところ、どれもできていません(笑)。何て言いつつも、思うのはスタッフやキャストの皆さんが現場を楽しんでくれているかどうか、ということだけ。それは今回に限らず、いつも思っていることなので、主演であろうとなかろうと、違いはないですね」

そんな彼が演じる明智は、今どきじゃない髪形とスーツでキメ込んだキザでわがままな探偵という設定。

「今回のスーツはオーダーメードで、僕も生地選びから参加させていただきました。スタッフと話し合いながら、画面に映ったときに品のいい光沢感が出るようなものを選びました。個人的には明智がしているループタイがお気に入りなのですが、そこについている孔雀(くじゃく)石の石言葉を調べたら“危険な愛情”だと。明智の未来を予感させる意味でピッタリの石だと思いました。ただ、このループタイがスーツの中でズレてしまうんですよね。それが今の悩みです(笑)」

そういったビジュアル面に加え、明智は話し方も古風で、口癖は「うむ悪くない」。考え方もちょっと人とは違うところがあるが…。

「何かヘンなこだわりがある人ですよね。しかも、そのこだわる部分が、他の人からしたら『何でそこなの？』というところで(笑)。でも、そういうところは僕と似ているかもしれません。あと、気になったら仕組みを理解したがる性分は、僕も近いところがあると思います。この間も、ふとエアコンの仕組みを知りたくなり、小1時間ネットで調べてましたから(笑)。とはいえ、明智が何かを食すときに両足をきちんとそろえているのは個性的だなと思いました。細かいところまでは分からないですけど、それが明智家の教えなんですかね？ちなみに、僕の口癖は『世界が平和でありますように！』です(笑)」