中村倫也「ヘンなこだわりがあるところは僕と似ているかも」＜「美食探偵 明智五郎」連載＞

おいしい店を知っている人に対する憧れはあります

そんな明智のこだわりが特にさく裂するのが、食に関わること。探偵事務所にも大きくて立派なキッチンが備え付けられている超美食家だが、中村自身は？

「明智のような超美食家かと聞かれると、そうではないとは思いますが、おいしいものは好きです。僕の家の冷蔵庫にいつもある食べ物といえば納豆、チーズ、ニンジンは欠かさずに入っているかな？　ただ、友人と食事をする際に、僕が店選びをすると失敗することが多くて(笑)。なので、明智のように食に対するこだわりが強過ぎる男は微妙ですけど、おいしい店を知っている人に対する憧れは少なからずありますね(笑)」

第1話では、明智は夫の浮気に悩む主婦(小池栄子)の依頼を受ける。明智が常連の移動弁当店・苺(小芝風花)を巻き込みながら調査を開始するのだが、それが殺人鬼“マグダラのマリア”を生むきっかけに…。

「東村アキコさんの原作を含めて世界観が独特で、今まであまりなかったテレビドラマになっていると思います。苺とのやりとりにクスッとし、マリアとの掛け合いにミステリアスな色香を感じて…。日曜の夜が楽しみになるよう、撮影を頑張ります！」

第1話あらすじ

三度の食に命を懸ける美食家の明智五郎(中村倫也)は、容姿端麗だが超変わり者の私立探偵。毎日違う食べ物の匂いをつけて帰ってくる旦那の浮気調査をしてほしいという主婦(小池栄子)がやって来る。明智は毎日ランチタイムに通う弁当店の小林苺(小芝風花)を巻き込み、調査をすると、夫が毎日1時間若い女性の家で濃厚なランチタイムを過ごしていることが発覚。明智は依頼者の主婦に正直に打ち明けるが、後にその夫が何者かに首を切られ死亡する事件が発生する。

取材・文＝馬場英美