村田は2度目の防衛戦でアメリカ・ラスベガスのリングに上がったが、ブラントに12回判定負けを喫し王座から陥落。直後は引退も頭に浮かんだというが、熟考したすえ「あれがボクシング人生最後の試合ではいけない」と再起の道を選択した。
そして2019年7月、村田が「最も自信を持って臨んだ試合」と振り返るブラントとの再戦では、嵐のような連打を浴びせて宿敵を圧倒、2回TKO勝ちで雪辱と王座奪回を果たした。
この再戦について村田は、「あれでメンタルや人生の向き合い方などが分かってきた」とさまざまな面で意義のある試合だったという。本人いわく、「もちろんここまでのキャリアでベストバウト」とのこと。
強打のスティーブン・バトラーを豪快な5回TKOで退け、再戴冠後の初防衛を果たした村田は、近未来の対戦希望相手として世界的なスター選手であるアルバレスとゴロフキンの名前を挙げている。
村田同様、今回のコロナ禍でアルバレスとゴロフキンも予定されていた試合が先送りとなっており、状況次第では9月に両者の3度目の対決が実現する可能性が浮上している。アルバレス戦が12月に計画されていると伝えられる村田にとっても、注目すべきスーパーファイトだ。
1勝1分と分のいいアルバレス有利とみられている第3戦だが、その4階級王者について村田は「今のボクシング界で一番強いといえる選手かも。お金に加え人気、 実力を備えている」と評価。
また、かつてアメリカで一緒にトレーニングした経験を持つゴロフキンについては、「カザフスタンからアメリカに渡り、そこで一から上り詰めた選手」と話す。
両者の決着戦については「スーパー・ミドル級で戦うのならカネロ有利と思うが、ミドル級ならば五分五分。今度も判定勝負になると思う」と占っている。
その勝者との対戦については、「ぜひ戦いたい。特にカネロ(アルバレス)は難しい相手だと思うし、戦うとなると階級の問題も出てくるかもしれない。でも、カネロが戦うと言ってくれるなら僕はどの階級にでも行く」と並々ならぬ戦闘意欲を見せた。
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