この春スタートした連続テレビ小説「エール」で、主人公・古山裕一を演じている窪田正孝さん。発売中の「家を買Walker 2020-2021 家づくりがわかる決定版」で、裕一のモデルである作曲家・古関裕而さんへの思いや、撮影の雰囲気、自身が思い描く“理想の家”について語った。
「古関さんは戦争の時代を生き抜いてきたので、人の痛みや気持ちがすごくわかる方だと思います。たとえビジネスにならなかったとしても、人の心に寄り添う音楽を作ることが自分の幸せでもあったんでしょうね。タイトルの『エール』は、いろいろな解釈ができると思いますが、僕は『愛情』だと捉えています。古関さんの愛情がメロディーにのって、多くの人に届いて、今も歌い継がれている。それが古関さんの優しい人柄や才能の証明なのだと思います」
裕一の実家である老舗呉服屋の昔ながらの雰囲気が好きだという。
「家に入ると呉服のにおいがするのがいいんですよ。大きなちゃぶ台があって、そこで家族と福島の納豆を食べている時なんて、すごく気持ちがほっこりします。居間からは家全体が見渡せて、家族全員の様子がわかるんです。古山家はにぎやかだから、一緒に過ごす時間はとても楽しいです」
昔ながらのすてきな家でドラマの撮影をしていると、いずれマイホームを建てると想像したときの“理想”も膨らんでいるのだとか。
「僕は乗り物、特に車が好きなのでマイホームには絶対にガレージがほしいです! 水はけがよくて洗車がしやすいガレージにしたいですね。それに、やっぱり落ち着ける畳の部屋もほしい。インテリアは、奥さんも僕も木のものが好きだから、部屋には木のぬくもりを感じられるものをそろえたいですね。いずれたくさんの動物と暮らせたら楽しいだろうなあ。開放感があって、犬や猫にもストレスのない空間が理想。例えばキャットウォークがあって、猫たちが高いところを自由に歩けるとか。でも、姿が見えないと心配だから、いつも僕の目が届くところにいてほしい(笑)。そう考えると、喜多一のように、みんなの様子を見渡せる家は安心ですね。僕はソファとか同じ場所にいることが多いので、そういう自分のお気に入りの場所から家族みんなの存在を感じられる家っていいなあと思います」
取材・文:君島英樹
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