船越英一郎、名作「家栽の人」主演に決定!『心の中に優しさという種を植えるようなヒューマンサスペンス』

2020/04/20 05:00 配信

ドラマ

【写真を見る】船越英一郎が“火災調査官”から“家栽の人”に!(C)毛利甚八・魚戸おさむ・小学館/テレビ朝日


桑田義雄役:船越英一郎コメント


――オファーを受けたときの心境を教えてください。

お話を頂いたときは、本当にうれしかったですね! 実は僕、原作連載時からのファンだったんです。“いつかこの作品をやりたい…”。そんな、かすかな思いが自分の中に“種”のようにずっとあったのですが、今回その種をようやく芽吹かせてもらった気がしています。

――ご自身が思う、原作の魅力とは?

連載終了から24年たっても古さなど微塵も感じさせない、普遍的な名作だと思います。これを読んで法曹界を目指した人も多いと聞きますし、“人の道”“少年の心の機微”、それに大人がどう向き合うべきなのかが描かれ、まさに名言、金言のるつぼ!

今後も読み継がれていくべき作品だと思うので、このドラマをきっかけに多くの皆さんが原作を手に取っていただけたらすてきだなと思います。もちろん、今回のドラマにも珠玉のセリフが多々散りばめられていますよ。

――主人公・桑田義雄はどんな人物だと考えていますか?

彼の中には少年の部分が大きく残っていて、だからこそ犯罪に手を染めた少年たちの心の深いところまで降りていくことができるのだと思います。また、判事である前に“悩める人間”でもあると思いますね。

自分自身、もがきながら少年たちと向き合い、裁いたからといって、そこで終わりにするのではなく、裁いた先に“光”が見出せるまで食い下がる…。植物に例えれば、見えない土の中で縦横にからみあっている、根の部分にまで目を注ぐ人ですね。

――ご自身と重なる部分は?

僕はわりと根に持たない男なんです(笑)。“許せる人”でありたいというか、いろいろなことが周囲で起きてもそれを許していく度量を、自分の中に持ちたいと思っています。桑田判事ほど太い幹を持っているわけではありませんが、そこがかすかな共通点かな…。

――視聴者の皆さんに感じてもらいたいことは?

本作は推理しながら見ていただくサスペンス…というより、見ていただいた方々の心の中に、“優しさ”という種を植えるようなヒューマンサスペンス。暗いニュースが多い今だからこそ、人間の原風景みたいなものをじんわりと感じていただけるドラマになればと思います。

僕の代名詞のようになったシリーズ「火災調査官」とは字は違いますが、“カサイ”という読み方は一緒なので、深いご縁を感じざるを得ないです(笑)。先日もロケ先で「家栽の人」の撮影ですとお話ししたら、「見てます~!」って言われて、「その“カサイ”じゃないんです」ってお伝えしました(笑)。

「火災調査官」では灰の中から真実を見つけてきましたが、この作品では人間の奥に潜む真実を見つけ、その心に“善”という名の種を植え、育てていきます! 魅力的な俳優さんも集結していますので、ぜひ多くの皆さんにご覧いただきたいです。

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