WOWOWでは、渡辺謙・宮沢氷魚ら豪華出演陣が出演した舞台「ピサロ」を、6月27日(土)に放送することが決定した。
本作は、「エクウス」「アマデウス」といった作品を⽣み出し、これまでトニー賞最優秀作品賞など多くの賞を受賞してきたイギリスの劇作家、ピーター・シェーファーによる傑作戯曲。
舞台は16世紀、コロンブスの新⼤陸発⾒に端を発したグローバリゼーションの始まりの時代。ヨーロッパからアメリカ⼤陸に渡り、インカ帝国を滅ぼした将軍・ピサロと、インカ帝国の王・アタウアルパの壮⼤な運命を描く。
今回は、建て替えに伴い約3年半ぶりに復活した東京・渋谷の「PARCO劇場」を舞台に、同劇場のオープニング・シリーズ第1弾として上演された。
1985年、山﨑努主演で上演された際にアタウアルパを演じ、その名を世に知らしめた渡辺謙が、35年の時を経て⽼征服者のピサロを熱演。そして、映画やドラマなどで活躍する宮沢氷⿂が、聡明な王・アタウアルパ役に挑戦する。
概念も宗教も⽂化も、全てが異なる環境で⽣きてきた二人が出会った時、そこに⽣まれる対⽴、そして互いの中に芽⽣える変容は、現代の我々にも⼈としての⽣き⽅を問い掛ける。中でも、⼼情が刻々と変わるピサロの内⾯を、迫⼒の演技で見せていく渡辺から⽬が離せない。
ウィル・タケットの演出によって新たな⽣命が吹き込まれた物語を、総勢30⼈の豪華出演陣がどのように演じたのか。新パルコ劇場のオープニング・シリーズを飾るにふさわしい傑作は一見の価値ありだ。
16世紀のスペイン。齢60を過ぎたフランシスコ・ピサロ(渡辺謙)は、⼈⽣最後になるであろう新⼤陸への遠征に向かおうとしていた。
「アンデスのはるかなる⼭の向こうに、無尽蔵の宝がある」という彼の呼び掛けによって、多くの平⺠たちが⼀攫千⾦の夢を⾒て遠征に加わり、神⽗や傭兵を含む総勢187⼈の⼀団がインカへと旅⽴つ。
キリスト教布教のため、故国スペインのため、そして⻩⾦を⼿に⼊れるため…。それぞれ⽬的を持った⼀団は、ジャングルを抜け、アンデス⼭脈を越える。過酷な⾏軍の末、一行はインカの地・カハマルカへと到着するが、帝国は、⾃らを太陽の息⼦とするアタウアルパ(宮沢氷⿂)が偉⼤な王として統治していた。
ピサロが率いるスペイン軍は、インカの地を征服するため無抵抗の3000⼈のインディオを虐殺し、王・アタウアルパを⽣け捕りにする。そして王を釈放する代わりに、莫⼤な⻩⾦を要求するのだった。
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