由利麟太郎(吉川)は、かつて、警視庁にその人あり、と知られた元捜査一課長だった。しかし、ある事件をきっかけに退職。学生時代を過ごした京都に住まいを移し、今では、殺人者の行動、心理を分析する“犯罪心理学者”として活躍している。その一方で、警察からの依頼を受け、事件の捜査を手伝っている。由利の捜査方法は、「ひたすらに事件現場を観察し続けること―」。学生時代にアメリカのロッキー山脈で出会ったハンターから学んだトレース技術に基づき捜査する。
また、由利は、先端恐怖症でありながら、弓で矢を射る武道・弓道の心得もある。静寂の中、弓を構え、的を見据えることで、彼は精神を集中させ、それが難事件解決の一助となっている。見た目は白髪の紳士で、あまり多くを語らない静かな男だが、その洞察力と論理的思考は天才的である。
一方、ミステリー作家志望で、由利麟太郎の助手を務める三津木俊助(志尊)は、由利を崇拝するあまり、自分の小説を書くことよりも、由利の活躍を記録するWEBサイト「由利麟太郎の事件簿」の運営に力を入れている。事件現場でも、助手として由利と共に行動し、次々と起こる怪事件を推理していく。
物静かな“静”の由利に対し、よく喋る“動”の三津木。一見すると、さわやかな青年であるが、ふいに事件の核心に触れたりする。
なお、本作はカンテレが34年ぶりにゴールデン・プライム帯の連続ドラマを“ALL関西”で制作した意欲作でもある。スタジオセット撮影からロケ撮影まで、東映京都撮影所とタッグを組み、すべて京都をはじめとする関西地区で行われた。また、すでに全撮影は終了している。
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