国家をまたにかけて暗躍する諜報組織「AN通信」のエージェントが、巨大な陰謀に立ち向かう姿を描く吉田修一ストーリー原案の「連続ドラマW 太陽は動かない -THE ECLIPSE-」が、5月24日(日)よりWOWOWプライムにて放送される。
今回、心臓に爆弾が埋め込まれ、24時間以内にミッションを遂行し、本部へ連絡しないと爆死してしまう過酷な運命を背負った鷹野一彦と田岡亮一を演じた藤原竜也と竹内涼真にインタビューを敢行。撮影を振り返ってもらった。
――出演が決まった時はどんな心境でしたか?
藤原竜也(以下、藤原) )「まずは非常に大変だろうと思いました。クランクインに向けてブルガリアに向かう飛行機のフライト直前まで悩みまして、なぜ引き受けてしまったのか、乗り掛かった船とはいえ今からでもなんとかならないものだろうかと戸惑っていましたね(笑)」
竹内涼真(以下、竹内)「羽住監督の作品はこの世界に入る前から映画館に見に行っていて、いつかご一緒したいと思っていたので、嬉しかったですね。それに、壮大なアクションは自分的にもやってみたかったので、このタイミングで竜也さんと一緒にバディとしてやれるというのを、撮影前からすごく楽しみにしていました。僕は竜也さんよりちょっと先にブルガリアに入っていて、体づくりのために1ヶ月だけ会員になるジムを見つけたりしていました」
藤原「僕がブルガリアのホテルに着くと、そこにトレーニング後の爽やかな汗をかいてキラキラした涼真が登場するわけです。『おはようございます、竜也さん。これからトレーニング行きますか?』って(笑)」
――同時制作の映画も含めて今回初共演してみて、お互いにどんな印象を持ちましたか?
藤原「涼真には強いエネルギーと勢いがありました。これだけの大作で連日アクションを撮っていると、僕一人であれば多少なりの不満を口にしたり、現場との駆け引きが少なからずあったと思います(笑)。でも、涼真が隣で嫌な顔をせずにアクションをやって、自分もやらざるを得ない状況に持って行ってくれたので、彼の存在は非常に大きかったですね。作中でも涼真演じる田岡に鷹野が引っ張られたというシーンはたくさんあります」
竹内「竜也さんのことは、舞台やテレビでたくさん拝見してましたが、事務所の先輩ですし、どういう方なんだろうと思っていました。撮影期間中は一緒にトレーニングしたりご飯にも連れて行ってもらったりと、同じ生活をしていたので、兄貴のような存在でした。頭の回転の速さだったり、その場の状況を瞬時に察知して周りを動かすという意味では、鷹野と竜也さんで共通する部分かもしれません。でも鷹野は表向きにはダメなところを見せませんが、竜也さんは酔っ払ったらただのおじさん(笑)。そこは鷹野とは違いましたね」
藤原「涼真が今言ったように、半年間ずっと一緒にいましたから。結果として、いい相棒というか、鷹野・田岡のようになれたんじゃないかなと思います」
――改めて撮影を振り返ってみて、思うことはありますか?
藤原「とにかく全員が必死でしたね。全スタッフやキャストが羽住監督の想いにどうやったら応えられるんだろうかというのを1人1人が考えて、監督のためにやってやろうって気持ちになっていたと思います」
竹内「劇中に“今日も生き延びた”っていうセリフがあるんですけど、本当にそういう気持ちで撮影に臨んでいました。僕らもその設定に負けないように本気で挑みましたし、誰も怪我せず無事に1日を終えられたら、今日も頑張ったなっていう感じでした」
藤原「撮影は本当に大変で、1つの映画の中でメインとなる、クライマックスになるようなシーンがあるとすれば、今回はそれの連続のような撮影。全てが山場で、見せ場のようなシーンの連続でした」
竹内「ブルガリアでは爆発だったり、車をひっくり返したり、日本ではできないアクションを撮影しました。ドラマと映画で演出の差はなく、どちらもほぼ同じレベルで壮大なアクションをやっています」
――最後に印象的なアクションシーンやドラマの見どころを教えてください。
藤原「フォークリフトとの戦いですね。台本に書かれていて、そんなバカなことがあるかって思っていたら、実際にフォークリフトと戦いましたから。これは見どころの1つです。フォークリフトに勝つって普通は考えられないですよね?でも、僕は勝ちましたから(笑)」
竹内「2人で爆弾を解除するっていうシーンで、すごい高さで吊るされています。そして、爆弾がでかすぎる(笑)。『バカデケェな、なんだこれ』みたいなセリフがあるんですけど、心の中で本当にそう思っていました。美術スタッフさんも本当に素晴らしくて」
藤原「謎の中国人・チーヨウとの戦いも見てほしいですね。4〜5メートルの鉄骨を崩して埋もれさせて、なおかつそこから引きずり出してコンクリートに埋めるんですが、そこまでしても全然死にません」
竹内「そこはいろんなエージェントが集まった壮大な戦いになっているので、アクションの面白さでいえば1番だと思います。ただ、チーヨウは1話から6話まで見続けてもらわないと出てこないんですよね」
藤原「チーヨウは突然出てきますから。本当に唐突で、最初は意味がわかんなかったぐらいなので、登場シーンにも注目です」
文=安藤康之
スタイリスト(藤原)=小林新(UM) ヘアメイク(藤原)=赤塚修二(メーキャップルーム)
スタイリスト(竹内)=徳永貴士 ヘアメイク(竹内)=佐藤友勝
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