“あざとかわいい”なぜ人気?田中みな実&弘中綾香が同性から支持を集める理由

2020/05/17 11:24 配信

芸能一般 コラム

田中みな実※2019年 ザテレビジョン撮影


フリーアナウンサーでタレントの田中みな実、好きなアナウンサーランキング常連のテレビ朝日・弘中綾香。ともに“あざとかわいい(あざとい×かわいい)”キャラクターで視聴者に人気だ。数年前までは異性に媚びているということで、同性から嫌われるイメージが強かった“あざとさ”が一転、女性誌でたびたび特集が組まれるなどすっかり市民権を得ている。彼女たちのような“あざとかわいい”キャラクターは、なぜ女性たちに受け入れられたのだろうか。

女優業進出で幅を広げた田中みな実


※田中みな実公式Instagram(minamitanaka_official)より


“あざとかわいい”の火付け役、田中みな実は1986年生まれの33歳。TBSアナウンサー時代は「サンデー・ジャポン」でリポーター・サブMCを歴任。「みな実はみんなのもの」と愛想を振りまき、爆笑問題・太田光のボケを小首をかしげて受け流すなど、徹底した“ぶりっ子”キャラを構築した。

女性からの支持が増えてきたのは、フリー転向後。2017年に女性誌「anan」で、だいたんな“美ボディ”を披露し話題を呼ぶと、2019年からは女優業にも進出。「絶対正義」(2019年、フジテレビ系)ではベッドシーンに挑み、AbemaTV(現・ABEMA)のドラマ「奪い愛、夏」では松本まりか演じる杏の同僚・瞳役を怪演。スタンガン片手に狂気に満ちた表情を浮かべ、「田中みな実、覚醒!」と話題を呼んだ。現在放送中の「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系、ABEMA)での眼帯姿も、クセになる魅力を放っている。

本音トーク&美意識の高さで女性の心をつかむ


※田中みな実公式Instagram(minamitanaka_official)より


女が女に怒る夜」(日本テレビ系、不定期特番)などのバラエティー番組では、男性を手玉に取る恋愛テクを披露したり、「好きなタイプをかたくなに言わない女性は計算高い」「余裕があるのに『節約してます』っていう女性がイヤ」など積極的に発言。局アナ時代に“ぶりっ子”キャラを演じていた経験も活かし、毒舌キャラとして開眼。女性視聴者の共感を集めた。

自身のキャラクターを巧みに進化させた田中に、いつしか敬意や親しみを込めて“あざとい”の言葉が使われるようになり、“あざとかわいい”と憧れる女性ファンが急増。2019年12月に発売した写真集「Sincerely yours…」は60万部超えの大ヒットで、男性だけでなく女性の購入者も多いという。

インスタライブでトレーニング風景や愛用美容機器、スキンケアテクを公開するなど、美意識の高さも女性人気を支える。「5万人もの人の前でメーク落とすとか恥ずかしいんですけど、(メーク落としの方法が)見えた方がいいじゃん」と、すっぴんも堂々披露。美への追求を怠らない姿勢に、女性ファンからは「田中みな実のストイックな姿勢に憧れる」「カッコいい女性だと思う!」といった声が上がる。