主演女優賞は「恋つづ」上白石萌音 本人も続編熱望『七瀬と天堂先生のその後も見てみたい』【ドラマアカデミー賞】

2020/05/20 17:00 配信

ドラマ

第104回ドラマアカデミー賞の主演女優賞は上白石萌音

「このような賞を頂いて、本当にすごいドラマだったということを改めて感じます。すごくうれしいです!!」と語るのは、「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)で新人看護師・佐倉七瀬を演じ、第104回ドラマアカデミー賞主演女優賞を受賞した上白石萌音。多くの人に愛された七瀬は、現場で作り上げたところも多かったという。(※以降、一部ネタバレを含みますのでご注意ください)

あのメンバーだから生まれた七瀬でした


「看護師の仕事についてなど、クランクインまでに勉強をしたりはしましたが、七瀬は猪突猛進で、考えるよりも体が動いてしまうタイプなので、とにかく現場に飛び込んで、佐藤健さん演じる天堂先生をギアマックスで追い掛けようと思っていました。その思いはラストまで変わらなかったですね。

台本を頂いたとき、七瀬というキャラクターはすごくバランスが難しいと感じました。漫画では成立しているんですが、生身の人間が演じたらちょっとあり得ない、共感できないキャラクターになってしまいそうで…。バカだと思ってしまうところもあるんですが、そこがいとおしさに変わるようにかなり意識をして演じました。そしてそれには、スタッフやキャストの方々のアドバイスが大きく影響していたと思います。私が作り上げたというより、皆さんに育てていただいたキャラクター。あのメンバーだからこそ生まれた七瀬でした」

七瀬は恋に真っすぐな女の子。そんな一生懸命に人を愛す姿に勇気とパワーをもらった人も多かった。

「七瀬は特別に何かができるわけでもないし、頭がいいわけでもない、ましてや飛び切り美人というわけでもないすごく平凡な子ですが、奇跡を起こすけなげさと強さを持っている“奇跡の子”なんですよ。思わずみんなが気になってしまい応援したくなるのが彼女の魅力で。それは視聴者の方ももちろん、私も同じように感じていました。そして一生懸命な彼女を見ていると、応援しているこちらもパワーをもらえるからすごく不思議で…。

特にすごいと思ったのは、天堂先生に対する真っすぐな気持ち。私が奥手過ぎるというのもあるのですが、何ですぐに好きって言えるんだろうって思っちゃいました(笑)。彼女は本当に“勇者”ですよ。そんな彼女から教わったのは、自分の思いは伝えるべきということ。これは恋愛に限らずですが、思っていてもきちんと言葉にしないと伝わらないですから。そして伝えられるチャンスって意外と有限だなと感じました。自分で道を切り開いていかないといけないですね」