今回の企画は、「12人の優しい日本人」のリモートリーディングに端を発します。朗読会と銘打ちながら、声だけでなく小さな画面の中で精一杯お芝居をする俳優たち。さながら、お家で楽しめるミニシアターのようでした。
視聴して下さった皆様の反響を読みながら、「これは、ステイホームならではの立派な娯楽だ!」と実感。2時間の舞台戯曲が出来るなら、分割すれば連ドラも出来るはず。そうだ、1日10分、毎日やって、「続きが待ち遠しい」あの感じをリモートでやろう!
この2ヶ月を支えてくれた、映画やドラマや音楽や本といった娯楽への感謝と、今なお前線で闘って下さっている職業の皆さまへの敬意を込めて、俳優ならではのやり方で元気と日々の活力を! という思いでスタートしました。
幸運にも、志を同じくするWOWOW岡野プロデューサーや、脚本家・岡田さん、松永監督にもご賛同いただき、各アイデアにより、予想だにしない画が見え始めました。
そして何と言っても、ユーモアも哀切も併せ持つ豊かな人間性と、携帯やパソコン画面という制限されたモニターサイズの中でも変幻自在、いま日本で圧倒的に芝居がうまい大泉洋さんにもご賛同頂けたことで、この企画が命を得ました。
立ち上がったのはほんの10日程前ながら、ドライブするスピード感を思うと、人を動かすのは、誰かを喜ばせたいというポジティブな気持ちなのだと改めて感じています。
稽古開始前の今は、ワクワクしかありません。今回のステイホームがもたらした新しいエンターテインメントを、心を込めてお届けします。
5月最終週。皆さまに「明日が楽しみ!」と思っていただけますように。そして、それを楽しみにあと少し、踏ん張りましょう! 我々も、お稽古頑張ります!
今思うことは、素直に、「吉田羊スゲー」です。マネージャーから「吉田羊さんが是非、今! 大泉さんとリモートで連ドラを作りたいというお話来てます」って聞いたのが、ほんの10日程前の話で、もう岡田惠和さんからの脚本が届いたんです。
吉田羊ちゃんから、「この企画は大泉さんとでしか考えられない!」ってメール来て、「やります」と答えてからこんなに早く、こんなにステキな台本まであがるなんて、「吉田羊スゲー」としか言いようがありません。
本気の人の熱意というものはこんなにも早く世の中を動かすんだなーと感動しております。この素晴らしい機会を与えてくれた吉田羊さんに感謝します。
そしてわずか10日程で、ここまでの当て書きをしていただいた岡田惠和さん、本当にありがとうございます。「何で初めて仕事する僕のことそんなに分かるの?」と読んでて怖かったです(笑)。
今、何も出来ない世の中で、何かしたいと思うのはみんな一緒で、新しいものが見られない世の中で、新しい何かをお見せ出来ればと胸が、高鳴っております。
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