声優活動10周年の東山奈央「歌手として歌っているときも、自分は声優だなと感じることがある」アニサマ公演延期への思いも吐露<インタビュー>

2020/06/28 08:00 配信

音楽 インタビュー

「これだけ楽しみにしていたライブを先へと見送るのですから、元気で乗り越えなければ!」


【写真を見る】「声優デビュー10周年ということもあり、今年だけのスペシャルなステージを披露する予定でした」――2020年公演の延期を余儀なくされた「アニサマ」への熱い思いを語る!撮影=石塚雅人


――東山さんの出演も予定されていた「Animelo Summer Live 2020 -COLORS-」が、今般の新型コロナウイルス感染の状況を受け、3日間の全公演延期を余儀なくされてしまいました。今の率直なお気持ち、また楽しみにしていたファンへのメッセージをお聞かせください。

東山奈央:とても、とても残念です。ついにアニサマまでもが、という気持ちです。

本当は、私が声優デビュー10周年ということもあり、アニサマさんがご協力をしてくださり、今年だけのスペシャルなステージをご披露する予定でした。それができなくなってしまったのは残念ですが、長く活動を続けさせていただく中では、こうしたやむをえない事態も起きるものだということを、この大舞台の裏側で勉強させていただけたと思います。この分の熱量をまたどこかでお返しできるように、精進していきたいと思っております。

そして新型コロナウイルスの脅威についても、改めて危機感を持たなければならないという思いを強くしました。でも決して、心は折れていません。これだけ楽しみにしていたライブを先へと見送るのですから、なんとしても元気で乗り越えなければなりませんね! また笑顔で再会できる日を迎えられるように、よく食べ、よく寝て、予防をしっかりしながら過ごしていきましょう!

――アニサマの思い出があれば、お聞かせください。

東山:初めてさいたまスーパーアリーナに立たせていただいたのが、アニサマでした。

「艦これ」(「艦隊これくしょん−艦これ−」2015年、TOKYO MXほか)の“金剛型四姉妹”として歌わせていただきました。初めてのアニサマで、しかも4役歌い分けながらの歌唱は、とてつもない緊張でした。

実際にステージに立ってみるとやっぱりすごく大きな会場で、当時の私にはちょっと理解が追い付かないくらいの状況ではあったのですが、そんななか、本番中にとあるトラブルが起きまして…(笑)。これはもうだめかも、と思ったのですが、なんとか歌い切ることができました。その経験のおかげで舞台根性もついて、今ではいい思い出になっています!

――なお、来年開催予定のアニサマに向け、“アニサマ2020‐21テーマソング”として「なんてカラフルな世界!」が発売されました。この楽曲には東山さんも歌唱アーティストの一人として参加されていますが、初めてこの曲を聴いたときの印象は? また、レコーディングはいかがでしたか?

東山:まず大石昌良さんの作曲と聞いて、とってもうれしくて、楽曲をいただくのが楽しみでした! 実際に初めて聴いてみたら、楽しみにしていた以上のパワフルソングで、アニサマの会場全体がわちゃわちゃと盛り上がっている風景が目に浮かびました。

レコーディングをするときも、「わっしょいわっしょい」に込められたメッセージが、私の思い描いていたものとスタッフさんが考えていたことと一致していたことが分かって、しっかりと気持ちを込めて歌うことができました!

アニサマ2020‐21テーマソング「なんてカラフルな世界!」のレコーディング風景。東山奈央ほか、総勢15人のアーティストが集結!(c) Animelo Summer Live 2020