――今回の「訳アリ物件ノゾキミ荘の住人たち」は“視聴者参加型コメディー”と銘打たれていますが、具体的な内容を、作者の石田さんのほうから解説していただけますか。
石田明:僕が脚本を書いて主演を務めます。参加型の新感覚コメディーということで、視聴者のみなさんは、ただただ覗き見する“ノゾキ魔”になるのか、それとも、出演者の中に混じって、いろんな行動をさせたり、セリフを言わせたりする“おばけ”になるのか…(笑)。
ベースとなる物語はありますけど、見ている人たちが書き込むコメントによってどんどん話が変わっていくので、生なんだけど生じゃない、“半生(はんなま)”なものができたら面白いかなと。まだ劇場でライブができない状況の中、お笑い離れしている人たちに笑っていただけたらうれしいです。
最初にこの話が立ち上がったとき、他にも書き物の仕事を2つぐらい抱えてる状況だったんですけど、この形はぜひやってみたいなと。ただ、公演の時期はもう少し先でもいいかなと思ってたんですね。でも、担当者が「石田さん、これは面白いっすよ! 早くやりましょう!」って、燃えに燃えていまして(笑)。「ゴールデンウィーク中にやりたいです!」ってワケのわからんことを言い出したんですよ。さすがにそれは無理なので、5月末に公演を行うということで、なんとか書き上げました。
――「訳アリ物件に住む住人たちを覗き見する」というコンセプトは、すぐに思いついたんですか?
石田:はい、けっこうすぐ思いつきましたね。まず考えたのは、基本的に家で楽しむ有料のライブ配信なので、あんまり騒いだりしたら、ご近所さんに迷惑をかけてしまうんじゃないかと。だけど、覗き見というスタイルにすれば、しゃべっていても周りには声が聞こえてない、みたいな状況も作れるし、しゃべるシーンを有効的に使える。覗き見っていうのは、ご近所さんに優しい設定なんです(笑)。
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