――では、物語に参加する視聴者に対して、リクエストしたいことはありますか?
石田明:みなさんからのコメントの書き込みがなかったとしても、単体として面白い作品になっているとは思うんです。でも、見てくれる人が何かを書き込むことによって、何号室の誰かが勝手に動き出すかもしれないし、書き込んでくれたことを僕が急に言い始めて、住人のみんなを困らせるかもしれないし(笑)。けっこうムチャ振りの連続だと思うんですよ。だから、視聴者にSっ気があればあるほど面白い物語になっていく(笑)。書き込むことが面倒くさい人は、ただ覗いてるだけでもいいですし、自分も参加したいと思う人は、何でもいいからどんどんコメントを残してほしいです。言うたら、みんなの悪ふざけが、この作品の栄養になるっていうか(笑)。一応、1時間で終わる予定なんですけど、見ている人のふざけ具合によっては、長くなる可能性があります(笑)。
――ちなみに5月25日からは、石田さんがSNSを通じてノゾキミ荘の住人たちを紹介する企画も始まりましたね。
石田:はい、覗き見の風景をチラッと見せたりして、このアパートにはこういう住人たちがいるっていうことを伝えていきたいと思っています。本気でヤバいヤツらばっかり出てきますから、フォロワーの中には「えっ、これ誰? どういう人?」ってなる人もいるんじゃないですかね(笑)。でも、そこに何か引っ掛かりを感じて、興味を持っていただけたらありがたいです。
――石田さんは、今回のような舞台のオンライン配信には、どういったメリットがあると思いますか?
石田:まず、セットが要らないっていうのはいいですよね。
それと、舞台上で演じるキャラクターって、すごく濃いんですよ。だから、自分からキャラクターに寄せてしまいがちなんですね。でも、オンラインでやる舞台は自宅で演じてますから、どれだけ濃いキャラクターを演じようが、イヤでも“生(なま)”感が強くなってくる。生に引き戻される感覚というか、その生々しさをうまく利用することで、面白いものを作れるんじゃないかなっていう期待はありますね。
――逆に、オンラインだからこその難しさは?
石田:例えば、映っている人物の後ろにドアがあって、急にそれが開いたら怖いじゃないですか。そういう演出を入れたいなって思うけど、人手が足りないんです。基本、一人ですから。そこが通常の舞台との違いかもしれませんね。だから、ピタゴラスイッチ的に自動でドアが開閉する方法を考えようかなと思ってるんですけど(笑)。
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