本当はみんなで映画を見たり、映画館で上映をしようと思っていたのですが、このような状況でまだ実現していません。
家にいる時間が、この映画で、少しでも楽しい時間になればいいなと思い、映画を公開することにしました。
たくさんの方にたくさんの力を貸してもらい、支えていただきながら完成した大切な作品です。皆さんに、見てもらえたらうれしいです。
アマチュアのシンガーソングライターの大石慶子(村田寛奈)はスランプだ。新曲も書けず、歌声もよくない。
そんな彼女のスランプを、【彼】はよく実感していた。それはこれまで【彼】が慶子のサウンドを裏方として作り上げてきたからだ。
慶子は東京の事務所に所属することが決まっている。全力で応援したいと思っている【彼】は、慶子の最近の腑抜け具合に落胆していた。その態度の理由も【彼】には想像がついていた。
「慶子はおれに甘えている」
「おれの存在が慶子の足を引っ張っている」
慶子は、突然【彼】から別れを言い渡される。
慶子は、友人からも音楽に気持ちが入っていないことを注意されていた。「このままではいけない」と気持ちを新たに、曲作りに取り掛かる。
東京に向かう数日前、慶子は地元で最後のライブを開く。
新曲には「もう、ひとりで大丈夫。ひとりで歩いていける」というメッセージを込めた。それはけじめだった。安心させたい人たちがいた。
ライブハウスの一番奥には【彼】の姿。【彼】は慶子の思いを受け止めていた。ライブを終えた慶子は、未来に眼差しを向けていた。
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