新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活は大きく変化することに。それに伴ってさまざまざまな悩みごとも発生しています。そこで映画ライターの横森文が、皆さまが抱えるお悩みに、おすすめ映画でお答えします。
【親に会えない不安を紛らわす! 父よ、母よ、あなたは強かった!!】
GWに実家にも帰れず、親にも会えず、肉親の愛を感じたいとウツウツしちゃったアナタにオススメなのは、まず『トゥルーライズ(1994)』(6月2日(火)朝10:30、WOWOWシネマほか)。腕利き諜報員が妻の浮気疑惑解明に乗り出す話だが、そのうちにホントのテロにガチンコ遭遇。シュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)演じるスパイ・パパは、妻を救うのはもちろん、娘の救出になんと戦闘機で駆け付ける。家族のためなら何でもしちゃう究極の親ゴコロは、あなたの肉親愛に飢えた心を必ずや癒やしてくれるはず。
『ロンドンゾンビ紀行(2012)』は、老人ホームにゾンピが来ちゃう物語。でも孫たちの心配をヨソにじーちゃんばーちゃんの強いこと!! たくましいお年寄りたちを見ていると、こっちも勇気が湧いて、元気になれること確実だ。
【大丈夫、友情は色あせない!!】
友達に会えない寂しさを紛らわせるのにピッタリな映画は『グリーンブック(2018)』(6月12日(金)深夜3:55、WOWOWプライムほか)。天才黒人ミュージシャンと粗野なイタリア系用心棒兼運転手の友情を実話に基づいて描いたもの。人種差別の激しい南部へのツアーを通して2人が次第に絆を強め、一生の親交をもたらしたことを考えると、会えない時があっても友情は色あせないと信じることができるはず。
もう1本は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019)』(6月5日(金)深夜0:50、WOWOWシネマほか)。レオナルド・ディカプリオ扮する人気に陰りアリの映画スターと彼のスタントマン(ブラッド・ピット)との「皆まで言うな」的な暗黙の了解満載の友情がイイ。その友情がもたらしたと言っても過言ではないパラレル的展開がステキ過ぎ。
絆は簡単には消えないから、会えなくても焦らずにね。
【どこにも行けないなら、せめて映画の中で旅したい!】
いい天気なのにどこにも行けない!! とお嘆きのアナタにオススメなのは『LIFE!(2013)』(6月1日(月)夜9:00、WOWOWシネマ)。ベン・スティラー演じる主人公ウォルターは、雑誌の写真管理部に勤める趣味ナシ、決まったスケジュールをこなしてきた男。そんな彼がルーティンな毎日をぶっ壊し、グリーンランドやアイスランドへの大冒険に出ることに。主人公とともに都会を飛び出し旅する楽しみを味わえる貴重な1本だ。
もう1本は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019)』(6月19日(金)昼0:35、WOWOWシネマほか)。学校の旅行で友人たちとヨーロッパを満喫中のピーター(トム・ホランド)の前に新たな敵が現われるという展開。誰もが知るヨーロッパの名所・旧跡を楽しめるだけでなく、そこでスクリーン狭しと暴れるスパイダーマンのアクションが楽しすぎ!
【笑いで免疫力をアーップ!】
自粛疲れを癒やすなら爆笑コメディがオススメ。“007”をパロりまくる『「オースティン・パワーズ」3部作(1997~2002)』(6月4日(木)朝10:00、WOWOWシネマほか)は、とんでもない有名スターのカメオ出演などもあり見逃せない。ヒーローも悪役も両方こなすマイク・マイヤーズの成り切りキャラ演技もスゴい。
そしてもう1本、キャラがすごくて笑わずにいられないのが、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!(2007)』(6月15日(月)昼4:00、WOWOWプライム)。くじ引きでカンヌ旅行を当てちゃったビーンが、行く先々でとんでもない騒動を巻き起こす。
笑いは免疫力を上げるから、これらのコメディを観ながら健康にもなっちゃおう!!
映画ライターをする傍ら、演劇集団トツゲキ倶楽部で主宰・演出・脚本を手掛ける。7月より毎月第3火曜日に、新潮講座(新潮社開催)にて戯曲講座を開催予定。
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