生放送のワイドショーや報道番組では、MCとコメンテーターの距離が日に日に離れていき、リモート出演が当たり前になった。ドラマにもリモート撮影が取り入れられて、バラエティー番組で出演者の自宅が映し出されることへの違和感も減ってきたのではないか。
これまで“ワイプ芸”として鍛えられた腕を競うように、タレントや芸人たちはスタジオに集まることがなくても視聴者に笑いを届けてくれる。多くの人が“おうち時間”を過ごす日々の中で、テレビの中に映る顔ぶれが変わらず元気で居続けることで得られる安心感は大きい。
これまでの演出をガラリと変更しなくてはいけないというのは、各番組制作スタッフにとっても悩み多き日々だろう。しかし、その先には「視聴者に変わらぬエンタメを届けたい」という思いを感じ取ることができる。
すでにある番組を変更して放送し続ける難しさは予想がつくが、これから放送する番組であっても予定の変更は不可欠だ。ABEMAでは6月19日(金)夜7時から21日(日)夕方5時まで、46時間にわたって特別番組『乃木坂46時間TV アベマ独占放送「はなれてたって、ぼくらはいっしょ!」』(以下、『乃木坂46時間TV』)を放送することが決定している。
アイドルグループ・乃木坂46が様々な企画にチャレンジする模様を46時間の生放送で送る人気番組の第4弾。この番組の制作記者会見で、乃木坂46のメンバーが挑戦したのが“完全オンライン会見”だ。
6月19日放送の『乃木坂46時間TV』の楽しみ方を、メンバー45人がオンライン上で徹底解剖したのだが、メンバーの顔がズラリと並んだ画面は圧巻。前代未聞の記者会見の様子やメンバー同士の素のやり取りを垣間見た視聴者からは「動くメンバーの元気そうな姿を見られて本当に良かった!」「どの瞬間も尊い」「全画面美しすぎてどこ見ていいのか…」などといった絶賛コメントが寄せられた。
会見の司会は秋元真夏と梅澤美波が務め、普段あまり見ることの少ない媒体記者との質疑応答タイムなどもそのまま放送された。
ファンにとって推しメンバーの表情を見続けられる幸せを提供されたことや、メンバーともっとつながることができる“視聴者参加企画”の発表があったことなども、楽しい時間となったようだ。
記者会見が目の前で行われているような疑似体験ができたのも、オンラインならでは。会見を見て、どんな状況にあっても前向きなアイドルたちの笑顔に癒された人も多かっただろう。乃木坂46にとっても史上初となった“オンライン会見”は、新しい生活様式に戸惑うことを終えた私たちの未来が、少し明るいものに感じられるような試みであった。
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