<情熱大陸>木彫家・貝澤徹氏「“アイヌ木彫家”じゃなく、“木彫家”」迷いと葛藤の日々

2020/05/29 18:30 配信

バラエティー

木彫家の貝澤徹氏(C)MBS

5月31日(日)放送の「情熱大陸」(毎週日曜夜11:00-11:30、TBS系)では、木彫家・貝澤徹氏を紹介する。

現在、先住民族アイヌが注目を集めている。いわゆる「アイヌ新法」の成立だけでなく、直木賞受賞作「熱源」や漫画「ゴールデンカムイ」により、多くの人がその文化の多様さや親しみやすさ、そして自然との共存を模索するその精神性に魅せられている。

北海道、日高地方平取町に位置する二風谷でコツコツと木を彫り続ける貝澤氏はそんなアイヌの歴史を継ぐ一人だ。

家業として子熊の世話と典型的な土産物の制作に励んでいた貝澤氏の人生は、曽祖父ウトレントク氏の作品や、アメリカンポリス姿とハーレイ・ダヴィッドソンで貝澤氏の前に現れた木彫家・藤戸竹喜氏ら、独創的な先人との出会いを機に変化し始める。

以降、それまで正面から取り組むことのなかった自らのアイデンティティと向き合い始めた貝澤氏は、伝統工芸技術を駆使しつつ民族や故郷に対する愛着と葛藤を現代的な感性で表現する、伝統と革新のハイブリッドな表現者へと進化してきた。

技術的洗練と精神性の融合から生まれたその作品群は、今や大英博物館だけでなく、カナダ、スコットランド、アメリカなど世界各地で人々を魅了している。

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